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微笑みは月達を蝕みながら
【ファンタジー 官能小説】

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微笑みは月達を蝕みながら―序章―-3

レンは白の着物を剥がし、自分も脱いだ。女が闇の中、全裸で向かい合っているその光景は、どこか崇高ですらある。
「貴女の血、本当に美味しいわ……嘘じゃないのよ」
そう言って、白の指を舐めた。白の指に紅いものが交じった唾液が纏わりつく。そして白の手を、自らの股の間に誘導する。意図が解り、手を引こうとするが、抗えない。
「……ほら、ここを触れば……すぐに……」
指が、陰部に触れた。
「はうっ!……は、は」
陰部はすでに濡れていて、ぬるぬるとしている。その感触が気持ち悪くて、腕を引こうとしても、レンは放さない。
それどころか、更に奥に入れようとする。
 人差し指の第二関節まで入った。
「ね?……嘘じゃ、ないでしょ」
もっと力を込めれば奥まで入れられるのに、そうしようとはしない。まるで、自分を焦らしているかのような。
焦らして焦らして、相手も自分も焦らして、欲情を限界まで増大させる。それがレンの好みだった。
果てしなく気持ちが悪い。吐き気がする。
けど、このままの状態が続くのは、それこそ地獄だ。
だから――全ての精神力を総動員して、指を奥まで入れる。
「はふっ……は、は、あ」
ぐちゅぐちゅと掻き混ぜる。
「ふうん……!」
 指を一本増やした。
「あ、あ、あ、あ」
何度も相手をさせられているから、感じる場所は把握している。
だから後は機械的に、だけど不規則に緩急をつけて、絶頂に導けばいい。
親指を、陰核に擦り付けた。
「はあああああっっ!!」
悲鳴に構う事無く、陰核を擦り、レンの急所に刺激を与え、
「あ、あ、……いい……」
余った手で乳房を掴み、乱暴に揉む。もう一方の乳房は唇をつけ、思いっきり吸う。

「ひ、あ、あは、んん!」
乳首を舌で転がす。


白は今、レンを感じさせるための人形となっていた。


不意に、強い力で頭が引き離される。
「……ふふっ」
恍惚とした微笑みは真っすぐに白を貫いた。
「………!!」
深い深い、接吻。
舌が口腔をくまなく蹂躙する。
息が出来ない。苦しい。
逃げようとするが、頭を押さえられて逃げられない。自然、手の動きが疎かになった。

唇が、離れた。
「駄目よ、手を休めては」
熱い吐息が耳朶を打つ。舌がちろりと耳の中を舐めた。


もうこれ以上は嫌だ。厭だ。イヤダ。


「はあ! はっ、ああっはううう……」
乳房を揉みくだし、乳首を舌で転がし、陰核を擦り、指の出し入れを早める。
レンの身体がガクガクと揺れ、
 膣内が収縮し、
「…は、はふ、ふふははああああああああああああ!!!!!」
長い、長い絶叫。
それは地獄の終わりを知らせてくれた。




「……よかったわ……とても」
吐息も荒いまま、でも微笑みはそのままに白に囁く。
「やっぱり貴女が一番、相性がいいみたい。ねぇ、もう一度……」
白は力なく首を横に振った。けれどもレンが『命令』すれば、否応なくさせられるだろう。そして今度はレンが白を責める番だ。
その責めで精神を壊され、酷い時は命を落とした者がいることを白は知っていた。


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