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HAPPY LIFE
【学園物 恋愛小説】

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HAPPY LIFEG-2

5分後〜
「ちゃんとつかまっとけよ。行くぞ」
私を乗せた自転車はゆっくりと動き出した。はじめはフラフラしていたけど、ある程度スピードが出てくるといい感じで走って行く。
「大丈夫?」
「…」
「おい!」
「だっ、大丈夫…」
雄大の肩をガッチリつかみながらこたえた。

見慣れた町並みをスイスイと走って行く。時々揺れるのが怖いけど、風が気持ちいい。

「…楽しいね、コレ」
「そりゃぁよかった」
「また乗せてね」


だんだん家が見えてきた。
「そこのかどの家だっけ?」
「うん」

家の前に着いたので自転車から降りた。
「ありがと。また明日」
「おう、じゃあな」
そう言って雄大はまた自転車に乗って行った。




その日を境に、委員会で遅くなった日は雄大の自転車の後ろに乗って帰ることが多くなった。
今まで以上に親しくなってしまうのは、当然と言えば当然なわけで…。私はそんなつもりは全くないんですケド、まぁ…仕方ないよね。

あっ…そうそう、ちなみにウチのクラスの出し物は焼そば屋に決まりました。




『桜栄祭実行委員に連絡です。至急会議室まで来てください』

お昼休み〜
いつものように保健室でお弁当を食べていると、校内放送で斉木先輩の声が2〜3回響いた。

「ん〜なんだよ。これから良いトコなのにぃ〜」
ちょうど、大好きな卵焼きをつまんで口にはこぶところだった。
「行ってらっはーい」
早絵はコロッケパンを口いっぱいに頬張りながら言った。
人ごとだと思って…。
「多分時間ギリギリまでやるんだろうなぁ…お弁当もってこ。じゃぁまたね」

さっきまで広げていたお弁当を素早く包んで会議室に向かった。




中に入ると、まだ斉木先輩と千栄先輩しかいなかった。
「おっずいぶん早かったな」
少し驚いたように斉木先輩が言った。
「卵焼きの邪魔されたんでココで食べていいですか?」
「…あぁ。いいよ…っつうかもう食ってんじゃん!!」

斉木先輩お決まりのツッコミをされている間に、他の人が続々とやってきた。
みんな食事中だったらしく、パンやおにぎり、飲み物を片手にしている人がほとんどだった。
「ったく…なんだよ。こんな時間に呼び出しやがって」
「悪い悪い。そんなこと言うなって。だいたいそろったかな?」
まわりを見渡すといつの間にか私の後ろに雄大が座っていた。


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