溺愛2〜鏡の刺青-3
『うふ!感じちゃうよ』
『我慢して!最高の刺青を施すから…。』
奈緒子の花園を僅かにかわし、左大腿部の付け根から筋彫りに見立てた桜吹雪の輪郭が描かれ始め、その深紫色の下書きは左大腿部の内側から外側に廻り、なだらかな曲線を描きながら膝上10センチまで及んでいた。
『こんな感じどう?』
『うん、綺麗!』
『桜が舞飛んで動いているよう見える…。』
『あとは中側を着色したら完成!もう少しの我慢だからね』
一樹は手にしたアイライナーをシャドーに持ち換え、筋書きした桜の花びらに一枚一枚丁寧に彩りを加えていた。
『あんっ**一樹っ!』『か、感じちゃうよ…』
無心に彩りを加え続ける一樹の姿は、鏡越しに見据える奈緒子の瞳を淫らに潤わせていた。
『ねぇ一樹、あそこが熱いの…聞こえてる?』
『聞こえてるよ……』
『どうして欲しい?』
『意地悪、あぁっ**』
一樹はアイシャドーを塗り込める小さなパフで、奈緒子の花びらをなぞりあげるように食い入らせていた。
『あんっ!それ以上は駄目、零れちゃう***』
一樹はシレッとした面もちで奈緒子を見上げると、何事も無かったように再び桜の花びらを塗り染めていた。
『出来た!奈緒どう?』
鏡に映し出された桜吹雪は、シットリと潤う雪肌の上に見るも妖艶な色香を放っていた。
『うん、凄い綺麗…。』
『そのままでいて!
編集用に画像に取り込むから…。』
『パシャパシャパシャ』
斜に構えたファインダーから連続シャッター音が鳴り響きくと、奈緒子の火照りを象徴するように、大腿部を伝わる愛液がゆっくりと滴り落ちていた。
『奈緒、ありがとう!』
立ち竦む奈緒子を抱きあげると、ヒンヤリとしたベッドシーツに身を投げ、飽きる事なく求め合っていた。
『奈緒、好きだよ!』
『あっ、あっ、あんっ』『一樹っ、凄い***』『もっと、突いてぇ!』
『何度でも逝かせてやるよ!はぁ、あっ、はぁ…奈緒どう、感じる?』
『あぁあぁっっ…!』
『痺れてくぅ***』
一樹に突き打たれる度、奈緒子の大腿部に描かれた桜吹雪は、溶け行くように彩りを滲ませていた。