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坂道と雨奏
【コメディ 恋愛小説】

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隣の教室の雨-2

『×××××。』

そう思いながら一緒に近くの公園まで行ってゴミ箱に捨てに行った。

「今日はありがとう」
また極上の笑顔だ。
「いえいえ、永月雨さん」
「えっ?」
永月雨は大きな目を更に大きく見開く。
「あぁ、ジャージに名前が書いてあったから」
多分、いきなり名前を呼ばれることに驚いているんだろう。
「俺は麻生祐太、よろしく」


そうやって俺らは友達になった。


次の日、奏介を紹介して二人はあっさりと仲良くなった。
永月はサバサバしていてとても、友人として付き合いやすかった。

ただ張り手や跳び蹴りなどを、毎日のようにくらうなんて思っても見なかったが……




ジャージ問題はあれ以降もあった。
ジャージ以外にも教科書、ノートなど永月の私物は水浸し、落書き、酷いものはメッタ切りになっていた。
勿論、奏介にもこのことを話した。

「永月さん、そのジャージ今度から俺の所持ってきて」
奏介はそう言った。
奏介の事だから何か考えがあるんだろうけど

そうして、ジャージ、教科書、ノートは山のように集まっていった。

昼休みの終わり10分前、永月は俺らが居る教室まで来た。
「祐ちゃんか奏ちゃん、ジャージかして」
とうちらの席まで近寄り机を人差し指でコンコンと叩く。
これは、叩く数で見つからないか使い物にならないかを表す。
ついでに1回が見つからないて、2回が使い物にならないを意味する。
「俺のをどうぞ」
と奏介は自分のジャージを出す。
「返すの放課後でいいよ」
と奏介は言い足した。
「ありがとう。」
そう言って、永月は去っていった。



そして放課後
誰もいなくなった教室で永月を俺らは待っていた。
「ごめん、奏ちゃん」

深刻な顔で永月は俺らの前に現れた。
「なくなった?ジャージ」
優しく奏介は永月に問った?

「ごめん」
小さい声で永月は謝った。
「いいよ」
奏介は微笑んで
「永月さんのせいじゃないよ」
と言って奏介は教室をでていった。

がぁぁぁん!!

凄まじい音がする方は、隣の教室だ。

俺は永月と隣の教室まで行く。


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