雪椿の夜艶〜由起夫と奈緒子-5 『由起夫の愛が』 『零れ出たのよ…』 奈緒子は戯言のように呟くと、滴る愛の証を人差し指で絡め採り、 その人差し指をシャブる様に舐め干して見せると、静かに寝息をたて始めていた。 『オヤスミ奈緒子…』 由起夫は奈緒子にそっと口づけすると、 枕元に散りばめた雪椿を手に採り、 散り積もる花びらのように、その雪肌の上に舞い落としていた…。