雪椿の夜艶〜由起夫と奈緒子-2
由起夫>
『凄く気持ちよかった』『奈緒子も入らない?』
奈緒子>
『あ、うん…。』
微笑みを浮かべながら奈緒子が頷くと、
由起夫と入れ替わる様に静かに露天風呂の引き戸を開ける。
澄んだ夜気と静寂の中、衣擦れの音も悩ましく
『シュルシュル』
と浴衣の帯を紐解くと、桜色に染まった奈緒子の裸身は、湯船に浸かり更に赤みを増していた。
やがて一糸一枚纏わぬ裸身に浴衣を羽織り、
由起夫の待つ寝室の襖を開け入る。
『パチッパチッ…』
朧気な囲炉裏火の中、
伏し目がちに部屋の内部を見渡し、
組み敷かれた布団に横たわる由起夫の姿を見いだすと、その傍れで、
崩れかかるように我が身を添わせた。
『………………・・・』
しばしの静寂が続く中、火照る躰の汗が治まる間もなく、もつれ合うように唇を重ね合わせると、障子越しに射し込める
淡い群青色の月灯りが妖しく二人を照らし出す。
『んぐっ…ねちゅっ』
冷えた地酒を口移しに奈緒子に流し込めば、
貪るように舌を絡ませ、徐々に痺れゆく感触を粘り合う互いの舌先で感じ取っていた。
はだけた浴衣の胸元から柔らかな弧を描く奈緒子の乳房を浮かばせ、
その胸元に生暖かい粘液の絡む由起夫の舌が這うと、忙しない手つきで結わえた帯を解きほぐし、仰向けの奈緒子を真っ裸にさせていた。
由起夫>
『良い香りだよ…』
『ねぇ、奈緒子匂う?』
奈緒子>
『う、うん…』
由起夫は摘み取った雪椿の蕾を奈緒子の枕元に散りばめ、
奈緒子の左側の耳朶を甘噛みし耳孔の中に熱い舌先を潜らせた。
『はぁっ・・・あっ』
甘美な由起夫の舌戯が
奈緒子の胸元から下半身へと反芻される。
『はぁ・・はぁ・・っ!』
その舌先が奈緒子の大腿部の付け根へと戻ると、黒く生い茂る密林を分け入り『ヌルリ』とした花弁の割れ目を潜った。
『あんっ、あぁ…っ』
覗き見る小○唇の肉襞は打ち寄せる細波のように蠢き、更に密壺の奥へと捻り込ませていた。
『ネチョッ、ネチョッ』
潤みを帯びた奈緒子の蜜壺は、容赦ない愛撫を繰り返される中、溢れ出る蜜が止めどなく流れ、
堪えきれない快感に淫らな喘ぎ声を発した。