投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

ふたり
【幼馴染 恋愛小説】

ふたりの最初へ ふたり 11 ふたり 13 ふたりの最後へ

ふたり【お泊まり】〜「ユキ、誰が好きなの!?」〜-4

……なんだこの罪悪感。
俺、なんにも悪くないのに。
――ま!なんにせよ助かった!ありがとう、エリカ!


「――で、実際、ユキは誰が好きなの?答えなさい!」


……な、なんだとぉぅあぁ〜!?
……おまえまでグルだったというのかぁ〜〜!?


「白状しなさい!ネタは挙がってるんだ!」
「……自供すれば罪は軽くなるぜ?」
「そんなんじゃぁ、お袋さんが泣くぞ!?」


・・・なんだこれ?コントか?
――こんな状況で笑えるか!

う〜、答えないとダメかなぁこの雰囲気。
……まぁ、…いいかなぁ。

…仕方ない。言ってしまうか。


「……俺は…、……ふ」


ガシャン!ガタッ!ドタ!バタバタ、パリーン!
『ウニャー!』


………なんだ?


「あぁ〜!もう、なにしてるのよぅ、ユキチ〜!」

あかねが飛び上がる。

「なに?……ああ〜!・・・コラー!ユキチー!」


台所は物凄い惨劇。
ふたりは処理し始める。


リビングで立ち尽くす俺を尻目に、ふたりは説教を始める。



……今度こそ本当に助かった!
ナイス!ユキチ!

ああ〜、こんなんで今日一日無事に乗り切れるだろうか……。

夜が怖いよ……




ふたり【お泊まり】
つづく





おまけ

――ったく、あのヤサ男野郎!
オレ様に感謝しても、し切れねぇぜ!

…しかし、なんであんな奴のことなんて助けたくなっちまったんだか。

…なんとなくあいつに雰囲気似てるんだよな。オレ様と名前がそっくりなこの男。
・・・それにしても説教ほどかったりーことはねぇな。
…まぁ、あや子の鉄槌に比べたら全然マシだけどな。

――さぁ、次はこの野郎を刺激的な夜が待ってるぜ!

どうせこの男は一睡も出来なかった、なんてオチだと思うがね。オレ様は。


そんなんじゃぁ、またな!


ふたりの最初へ ふたり 11 ふたり 13 ふたりの最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前