「ボクとアニキの家庭の事情・2」-6
びゅく、びゅっ、びゅっぴゅるっ、ぴゅっ
ボクの口の中に、なま暖かいアニキの精液が注ぎ込まれる。まるで水鉄砲みたいに喉の奥に熱い粘液が当たる。
「はぁ・・・・・ぁ・・・・・紅ぉ、っ、はぁっ・・・・・はぁ」
「・・・・・ちゅぽッ」「ふぁっ・・・・・」
射精した直後のせいか、アニキは目が潤み、上気した顔をして激しく息をついている。
(・・・・・)
ちゅっ、ねぷっ・・・・・ちゅく、ぴちゃっ、ちゅうっ
ボクはそんなアニキにキスをして、口の中に遺った精液を自分の唾液と一緒くたにしてむさぼるように口腔内を犯す。
そうする内に、次第にアニキもキスに応じて来た。
(・・・・・アニキ)
「ぷぁっ・・・・・ふぁっ・・・・・はふっ、ぁ」
「アニキ、力抜いててね」
そう言うとボクは唾液と精液で濡れた指をアニキの後ろの穴に這わせる。
「ぇ・・・・・ちょ、待っ・・・・・紅っ!」
本格的にヤバいと思ったのか、アニキが声を荒げる。
ボクは少し身じろぎ、一瞬身体を硬直させる。
しかし気を取り直し
「・・・・・ゴメンね、オレ・・・・・」
「・・・・・紅?」
今まで言えなかった言葉を
「・・・・・アニキのコト」
紡ぎ出す。
「ずっと、好きだったんだよ」
「・・・・・。」
「・・・・・・。」
一瞬の沈黙。
先に再び言葉を発したのはボクだった。
「・・・・・あの時、助けてくれるもっと前から。でも、アニキにとって、オレは弟だし、男だから、ムリって思ってて」いつの間にかボクは涙が止まらなくなっていた。「アニキが、他の誰かと付き合ってても、なんも言わないししないって、決めてたケド」
「・・・・・。」
「・・・・・並んで、歩いてんの見て、こっからラブホ行くのカナとかもう何回もヤッてんのかなとか色んなコトが頭ん中廻ってそれで」
「紅」
段々ホンキで抑えが利かなくなってきているボクの耳にアニキの声が届いた。
「おねがっ・・・・・オレのコト・・・・・捨て、ないでっ・・・・・」