その16 高級クラブの女を愛奴隷に(画像付き)-3
榊原はベッドから身を起こした、そして亜希に言った。
「本当に良いんだな、辞めるのは今のうちにだよ」
「はい、大丈夫ですよ」
亜希は努めて微笑んでいたが、内心は少し不安だった。
(彼は私をどうしようとしているのかしら、
ちょっと怖い気がするけれどそれを見てみたい気がする)
榊原は顔では笑っていたが、その胸の中まで亜希は知る由もない。
ここまで来れば、もう亜希は引き下がれなかった。
ここで女のプライドを賭けて、彼を自分の虜にしたかったからである。
「少し痛いことをするかも知れない、それでも良いのかな?」
「えっ……それは……はい、榊原様にこの身を委ねます」
「わかった、亜希を楽しませて貰おうか」
「はい、宜しくお願い致します。榊原様」
思わぬ彼の言葉に亜希は驚いたが、好奇心が旺盛な彼女は怯まなかった。
それは恐怖と言うよりも、好奇心の方が勝っていたからである。
そして思った(この男の本当の本性を知ってみたい)と。
榊原はすでにその頃にはSMの世界の魅力に魅入られていた。
今までに亜希をセックスの相手にはしていたが、まだSMの行為はしていなかった。
彼女はあのクラブ「銀座ラヴィエラ」ではナンバーワンの人気を誇っている。
愛想も良いし、美しい、そして何よりその豊満な肉体は、男たち酔わせていた。
榊原は独特の雰囲気を持ち、他の客達とは違っていた。
そこに亜希は前から彼に惹かれていた。
「亜希、ベッドから降りて、そこに立ってごらん」
「はい」
この時まで亜希は彼が何をするのか想像もつかなかった。
いつのまに用意したのか彼の手には黒く太い紐が握られていた。
「さぁ亜希、手を後ろに回してごらん」
「あん、それで私を縛るのですか」
「そうだよ、これからSMごっこをしようと思う」
「ええ……SM、ですか……」