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マニア雑誌で見つけた素敵な人々
【歴史物 官能小説】

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【15】母親の浮気相手と遭遇した女高生17歳(【12】の続き)-1

【『ヤング・ラブ』昭和XX年10月号「ヤングの告白」より。A子(十七歳)】

 わたしは高校二年生です。小学生の妹が二人います。

 ちょうど一年前の『ヤング・ラブ』でわたしの母、そしてわたしのことを告白させていただいたA子です。一年経ってわたしは十七歳になりました。

 前回はわたしのお母さんがパート先の会社の男の人と浮気していることを書きました。一年経ったのでお母さんは四十四歳です。

 わたしがお母さんの浮気を知ったのは、家に早く帰ったときのことでした。いつもは部活があるので家に帰るのは遅くなるのですが、定期試験の準備期間で部活がお休みになったからです。そのことをお母さんに伝えるのを忘れたまま家に帰ったら、襖の向こうでお母さんはお父さんではない男の人とセックスしていました。お母さんは男の人を『ニシムラさん』と呼んでいました。

 聞いたことのないお母さんの叫び声がして、わたしは慌てて家の外に飛び出し納屋に隠れました。一時間くらいしてお母さんの浮気相手のでっぷり太った『ニシムラさん』が歩いて出ていくのを納屋の戸の隙間から見ました。その日から数日間『ニシムラさん』は家に来てお母さんとセックスしていきました。わたしは襖の向こうから聞こえてくるお母さんと『ニシムラさん』との会話を盗み聞きして、『ニシムラさん』はお母さんのパート先の工場の会社の人で時々工場に何かの用事で来ていること、用事で来たときにはお母さんと逢っているらしいことを知りました。

 このことがあってから、わたしは部活がお休みのときでもお母さんには黙っていて、こっそり納屋に隠れているようになりました…。

 ここまでが一年前に『ヤング・ラブ』で告白したことでした。ここからはそれからあったことを書いていきたいと思います。

 今日は学校の体育館が行事で使えないので部活は自主練習になりました。学校の周りを走るという人もいましたがわたしは授業が終わると学校を出てバスに乗りました。バスを降りてしばらく歩くとお家に着きます。パートに出ているお母さんの仕事は午前中の四時間だけなのでもう家にいるはずです。わたしはお母さんに見つからないようにまっすぐ納屋に行って隠れます。

 納屋の中に置かれた荷物に腰かけてお母さんが作ってくれたお弁当を食べます。前は部室でお弁当を食べてからバス乗り場に走って行ったりしていましたが、一度、乗り遅れて次のバスまで二時間も待ったことがあったので、まずはバスに乗ることにして、お弁当は納屋で食べるようになりました。今日みたいな日は本当はお弁当は要らないのですが…。

 お母さんを騙していることは悪いことと思っています。でも最近は、お母さんもお弁当を作ってわたしに渡すことで、わたしが夕方まで家に帰って来ないと安心して『ニシムラさん』と逢えている…なんて思ってしまったりもしています。わたしがお昼を家で食べると言ったら『ニシムラさん』は家には来られないでしょうから。

 お弁当を食べ終わってわたしは『ニシムラさん』が来るのを待っています(自分の母親が浮気をしていてその相手が家に来るのを『待っている』というのはおかしいですよね…。でも前回に書いたのですが『ニシムラさん』はわたしが毎晩している妄想の相手なので『待っている』気分になってしまうんです)。

 もちろん、部活がない日に急いで家に帰って納屋に隠れていても『ニシムラさん』が来ない日もありましたが、そのうちお母さんの様子でなんとなく当たり外れがわかるようになりました(母親が浮気する日…お父さん以外の男の人とセックスする日を『当たり』というのもおかしいのですが…)。お母さんに食べ終わったお弁当箱を渡すときに『明日もお弁当要るんだったわよね?』という声の調子が明るいというか妙によそよそしいというか…とにかく『何か楽しいことがあるのね』という印象をわたしに与えるのです(あからさまに書けば『明日ニシムラさんとまたセックスするのね』ということなのですが…)。

 わたしは納屋の壁の隙間からさし込む光を腕時計に照らして時間を見ます。

 (そろそろ来る頃…)

 納屋から覗いていると『ニシムラさん』が来ました。わたしの心はときめいてしまいます(おかしいですよね…)。背広を着て鞄を提げていている『ニシムラさん』は何かのセールスの人のように見えます。『ニシムラさん』は自分の家に帰ってきたように鍵のかかっていない玄関の戸を開けて家の中に入っていきます。わたしは少し間をおいてから家に忍び込みます(自分の家に『忍び込む』のもおかしいですが…)。

 お母さんと『ニシムラさん』が一緒にいるのは奥の仏間です。わたしは脱いだ自分の靴を片手にお勝手口から家に上がって様子をうかがいます。二人は仏間にいるようです。わたしは仏間の隣の部屋の押し入れに入ります。そして暗闇の中で壁の向こうからから二人の様子に聞き耳を立てているのです。

 押し入れの中には座布団が積んであります。わたしは座布団を動かして居場所を作ります。お母さんと『ニシムラさん』はいつものようにもうセックスを始めています(『少し間をおいて』なんて書きましたが、見つかったりしないようにふたりがセックスに夢中になるのを見計らってから『忍び込む』ようにしているのです…)。

 『ニシムラさん』はでっぷりと太っていてお父さんよりもかなり年上に見えます。実は歳も誕生日も知っています。


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