【15】母親の浮気相手と遭遇した女高生17歳(【12】の続き)-2
『なんや、〇子の干支は△年か。同じやな。こっちはおとといひとつ年取っちまったけどな』
そう『ニシムラさん』が言っているのを聞いたことがあるからです。お母さんは四十四歳なので十二と誕生日が過ぎた分を足して答は五十七歳…のようです。
盗み聞きを始めた頃は襖を開けられたら見つかってしまうので(とわたしが言うのもあべこべのようですけれど…)、こっそり近づいたときに妙に静かだったりしたらすぐにその場を離れていました。でも隣の部屋の押し入れという場所を見つけてからはふつうの(?)話もいろいろ聞けるようになりました(納屋に隠れていたり家に忍び込んで押し入れに隠れていたりして自分が泥棒猫になった気持ちです…)。
押し入れから耳を澄まします。今日もお母さんはあられもない声をあげて『ニシムラさん』とセックスしています。はじめの頃は耳を塞ぎたくなりましたが今は慣れてしまいました…。
「ふう…相変わらずええ具合やな。最近旦那は帰って来とるんか」
「月末には帰って来てお給料を渡してくれてたのですけどちょっと間が空いてますね…。先月…先々月…いつだったかしら…」
文字で書くと普通の会話のように見えるかもしれませんが、お母さんと『ニシムラさん』はセックスしながらそんな会話をしているのです(なので実際は文字で書いているようにはすらすらとしゃべってはいないのです…途切れ途切れだったり、悶え声がはさまったり…)。
「なんや、亭主が帰ってきたときもよう思い出せんとは。まあ、旦那も向こうでいいことしてるんかもしれんしな」
お父さんに限ってそのようなことはないと思います。お母さんも黙っているようです。
「亭主が女でも作ってくれてたほうがワシもまあ気が楽やで。〇子にしたって心ん中はともかく×××はすっかりワシに馴染んでしもうとるからのぉ」
「あぅ…あぅぅ…」
お母さんの返事ではなく呻き声が聞こえます。
「ワシもついつい気ぃ緩んで今日は工場で『〇子』と呼んでしもうて自分でも慌てたわ」
「気を付けてくださいね。変な噂になったら困ります」
「わかっとるわ。ここに来るときだって目につかんように車は遠くに停めてそこから歩いてくるようにしとるんやで。まあでも〇子とこういう間柄になってもう半年にはなるんやし…そろそろ温泉ぐらい行こうや」
「そんな無理言って。困らせないでください」
口では『困る』と言っていても声の調子はうれしそうなお母さん…。
「子守はばあさんか上の嬢ちゃんにでも任せといたらええやないか。もう高校生やろ」
話がわたしのことになってどきどきします。
「なあ? 温泉行って朝までたっぷりハメようや」
「泊りがけで家を空けたことなんかありませんから。あの子も怪しむに決まってます」
「そうかぁ? まあ高校生にもなりゃあ色気づいてそこらへんの勘も働くようになってるかもしれんな。毎晩マンズリしててもおかしないで」
話の流れと語感から『マンズリ』が自慰のことというのはすぐにわかってしまいました。恥ずかしい…。でもそのとおりです…。
「もう…そんなこと…言わないでください」
「〇子も心当たりがあるんやろ? あるに決まってるわ。こんなスケベな××××しとってからに。…じゃあ〇子が無理なら嬢ちゃんと温泉に行ってもええで? スケベ温泉で修学旅行なんていうのもええやろう? たっぷり仕込んで…いや、『教育』したるで」
「もう…」
わたしが自慰をするときの新しい妄想の種をくれる『ニシムラさん』…。
「まあそんなことを言うててもしゃあないな。とにかく気を付けんとな。〇子と××××できんようになったらワシ生きてる張り合いがないわ」
「そうとわかったら…もっとシてください…『ニシムラさん』…。事務所でお尻なんか触ってないで…」
お母さんがもっとセックスしたいとせがんでいます。
「さあどうするかな。仏間に間男連れ込んで舅はんも姑はんも怖い顔してこっちを睨んでるで?」
「にぃしぃむぅらぁさぁん…」
お母さんはとは思えない甘えた喋り方です。お父さんがかわいそうになりますが、『ニシムラさん』が前に言っていたとおりなのでしょう…。
『スケベなオンナだっちゅうことはとっくにわかっとるんやで…』
わたしにしてもお母さんの浮気を知ってからもずっと黙っていて…それだけじゃなく『ニシムラさん』とのセックスを妄想して毎晩自慰しているわたしもお母さんと同じくらいいけないと思っています(同じくらい『スケベなオンナ』だと思っています…)。だからお父さんにお母さんがしていることを言いつけたりすることはできません…。
『娘もみんなええ××××しとるんやろな…みんなオレが女にしたるわ…母娘丼もおつなもんやで』
前に『ニシムラさん』が言っていたことが次々と頭の中によみがえってきます。わたしは押し入れの中でこのまま自慰を始めたくなってしまいますが、じっと我慢して盗み聞きを続けます。自慰はこのあと納屋でいくらでもできますから…。
お母さんは『ニシムラさん』に何度もアクメに導かれていました。
「さあこれで今日はお開きや。しっかり逝くんやで…すりゃっ…!」
「ひぃっ!…」