共同作業-2
シックスナインという体位は知識としては知っていましたが、この方とのセックスを通じてはじめて堪能したような気がします。わたしが上になっているときは、自分の恥部を夫でもない男性の目の前に晒すという羞恥心と、快感を求めてお相手が舐めやすいような位置に腰を運ぶという背徳感に昂ってしまいましたし、下になっているときは、恥部を責められながら自分のお口を性器に見立てられてお肉棒を突き入れられるという被虐的な心情を味わうことができました。
そして何よりも、これからお互いの性器に突き入れ、突き入れられて繋がり合うために、固さと濡れ具合を整えていくとでもいうような「共同作業」に勤しんでいることにわたしは昂るのでした。今までのお相手とシックスナインの体位になったことは何度もありましたが、シックスナインが男と女がセックスをするための素敵な前戯ということに思い当たることもなく、ただ男女が互い違いになっていただけだったように思いました。もちろん夫とのセックスでこのような体位になったこともありません…。
お互いの性器が整ったことを確かめ合うとわたしたちはひとつに繋がります。お相手はわたしを仰向けに寝かせ、わたしは脚を開いてお相手をお迎えします。お相手がお肉棒に手を添えて先端を割れ目に宛がいゆっくりと挿入していきます。先端を埋め、竿を中ほどまで埋め、最後は根元まで時間を掛けて。お相手はすぐに腰を振るようなことはなく、ひとつに繋がった感触を味わうようにじっとされています。わたしもお〇んこの中が男性のお肉棒で隙間なく満たされた感触を味わいます。
「ああ、やはり気持ちいい…」
(ああ…いい湯加減だ…)とでも言うように、温泉にゆっくりと浸かっていったときのような声を漏らすお相手…。
「この感触をたのしみにして日々生きているようなものです」
お相手が耳元でささやきます。
「わたしもです…」
股の間に加わるお相手の体の重みを感じながら同じ思いであることをお伝えします。夫よりもひとまわりくらいは大きいとはいえ、ふたまわりは大きく感じる中身の詰まった肉の棒…。お〇んこの中の肉壁が推し拡げられていく感覚が、久しぶりにお相手との逢瀬が実現したよろこびに重なっていきます。
(奥さんとハメたかった…)
(わたしも…)
わたしたちはキスを交わしながらお互いの性器と性器が溶け合うように馴染んでいくのを待ちます。お相手はわたしの乳首を撫でたり摘まんだり…わたしもお相手の背中やお尻を掌で撫でたりさすったり…。
そのようなことをしているうちにお相手のお肉棒が不意にピクピクと震えます。わたしのお〇んこのお肉がそれに応えるようにお肉棒をじんわりと締め付けたりするようになります。
(馴染んできましたね…)
お相手がゆっくりと腰を遣うといきり立ったお肉棒がぬめり切ったお〇んこを出入りします。
ぶちゅ…ぶちゅ…ぶちゅ…。
わたしのお〇んこがお相手のお肉棒を咥え込んでたっぷり濡れていることを知らせてきます。
(『カラダが悦んでいる』ってこういうことなのね…)
お相手と出逢った頃は恥ずかしい音に耳を塞ぎたくなり、お相手も一気に昂って激しく腰を動かし始めてもいましたが、今ではお互いの性器が馴染んできている印として受け取るようになりました。
お相手はそのことを確かめるように、一往復しては動きをとめ、根元まで埋め直すとまたじっとしています。そしてしばらくしてからまた一往復…というように抜き差しを始めるようなことはしません。
「あっ…」
わたしのお〇んこの壁が不意にお肉棒を締め付けました。意図しないお〇んこの動きにわたしは声をあげてしまいます。お相手は肉棒の感触とわたしのよがり声をきっかけにして(では遠慮なく…)とでも言うように腰を遣い始めます。
ぶっちゅ…ぶっちゅ…ぶっちゅ…。
恥ずかしい音を響かせながら、お〇んこはお肉棒の動きに呼応してわたしの意思に関係なく勝手にうごめき始めます。
「おっ…おっ…おっ…」
もっと甘い声をあげたいと思ってもそのような余裕もありません。わたしは湧き上がる快感にただ支配されるように声をあげるばかりです。
「おっ!…おっ!…おっ!…」
お相手は昂って熱を上げるわたしを冷ますかのように、上体を起こすとわたしの様子を見下ろしています。
(男の逸物を股間に咥え込んで白いお腹をうねらせて喘いでいるわたしを見てどう料理していくか思いを巡らせるのが好きです)と言われたことがありました。そのまま激しい突きを加えられてアクメに導かれるときもありますし、ひたすら動いたり止まったりを繰り返され続けるときもありますし、お肉棒を抜かれて騎乗位をとるよう促されることもあります。お相手は今日は何を選ばれるのでしょうか…。