はじめてのフェラチオ、そして顔射へ-1
俺と顔の高さが合うようにしゃがみ込んだしのちゃんが、照れくさそうににへー、と笑いながら
「ずっと、お兄ちゃんにへんたいなことしてあげたいって、思ってた」
とささやくように言った。俺の鼻にかかる、少し熱を帯びたしのちゃんの息が勃起中枢を強く刺激する。なにか懐かしい感覚が俺の下半身を走る。そうだ、しのちゃんと「こいびと」関係になって間もない頃の、しのちゃんの匂いを嗅いだりするだけで射精を促してきた、素人童貞の下腹神経が活発化したときと同じ感覚だ。やばい、出るまでコマーシャル一本分持たないかもしれない。でも、久しぶりの、しのちゃんとのふたりっきりの ―さおりさんが帰ってくるまでのささやかな― 時間を、あっけない射精で終わらせたくない。
「う、うん……じゃ、あの……」
「なあに?」
に、の形のまま開いたしのちゃんの唇の間から覗く上下の前歯、ああ、永久歯もだいぶ伸びてきたな。でもちょっとすきっ歯なのは相変わらずだ。
「俺、あの……気持ちいいやつ、二回くらい出したい……」
一瞬、きょとん、となったしのちゃんの表情が、みるみるいたずらっぽい笑顔に変わっていく。
「へんたーい。えっちぃ」
そう言ってしのちゃんが俺の胸にパンチだか正拳突きだかよくわからない両拳を入れてくる。うう、小3女児の腕力、案外あなどれないな。
「どうしたいの?」
いたずらっぽいまなざしでしのちゃんが俺を見上げる。なんだこの小悪魔みたいな仕草は。やっともうすぐ9歳になる、幼女から脱却しかけている小学3年生の仕草じゃないぞしのちゃん。見てるだけで出てしまいそうになるじゃないか。
「あ、ああ…うん、あの…」
しのちゃんに、してもらいたいこと。しのちゃんと会えなかったこの数ヶ月でさんざん妄想した、しのちゃんとの性愛。いくら背が伸びたとはいえ大人の男の勃起おちんちんを受け入れるにはまだまだ未成熟なしのちゃんの膣に挿入するのは無理としても、生しのちゃんでオナニーしたり、しのちゃんにおちんちんをやさしく愛撫してもらったり、しのちゃんのぴったりと閉じたワレメに亀頭を押し当てて射精したりする妄想を、ほんとうに久しぶりに実現できる瞬間。なのに、あれもこれも、と迷う俺の前帯状皮質は混乱をきたし決断ができない。
「あ、じゃ、じゃあ、とりあえず……裸、見せて……」
こく、とうなずいたしのちゃんが、すっすっ、と服を脱ぎ始める。しのちゃんが身体を動かすたびに、その身体からふんわりとしのちゃんの匂いが漂う。心なしか、甘さを増したように感じられるしのちゃんの体臭。見慣れた服やパンツでも、それを纏う身体は着実に成長している。
すとん、と、パンツを脱いだしのちゃんが、ちょっとはにかみながら気をつけ、の姿勢を取る。俺の大好きな、全裸少女の直立ポーズ。
全体的な印象は、宮古島へ引っ越す前のしのちゃんと変わらない。ぺったんこの胸、小粒な乳首、薄色の乳輪、小児体型のおなか、ぴったりと閉じた発毛の兆しのないワレメ。でも、どことなくだけど、身体全体に柔らかさが付与されたように感じられる。もうすぐ8歳から9歳になる、小学校低学年から中学年へと進級したしのちゃんの、二次性徴へのステップをまた一段登った、小学3年生の「こいびと」の全裸。
「しのちゃん……か、かわいいよ……やっぱり、俺のしのちゃんは、誰よりもいちばんかわいい……」
かすれた俺の声はそのまま心の声だ。ある意味しのちゃんよりももっと性に積極的な綾菜ちゃんや、もしかしたらセックスにもちこめたかもしれない麻衣ちゃんや幸恵ちゃん –麻衣ちゃんは意味深なことも言ってたし– 、それに彼氏持ちとはいえここ数年来最も身近でにいて決して中が悪いわけではない同期の琴美。彼女らとかなり性的に親密な状況ができたり、綾菜ちゃんや麻衣ちゃんや幸恵ちゃんや琴美のおまんこを至近距離で見たり匂いを嗅いだり俺のおちんちんを見られたりして、いつでもそのままもっと深い性的関係に持ち込めた可能性があったのにそうしなかったのは、まあ俺にそういう度胸がないってのもあるけれど、なによりも俺にはしのちゃんという「こいびと」がいるという事実が無意識に理性を発動させていたのだと思う。ペドフィリアにとっての小学生、というだけではない、俺にとってかけがえのない、愛おしくてたまらない存在。
「ふふ、お兄ちゃん、すっごくエッチな顔してる」
しのちゃんがそう言って右腕を突き出して人差し指で俺の額をツン、と突く。それに合わせて、俺のとっくに勃起している仮性包茎の先端もブリーフの中でピン、と蠢く。先走り液をとっくにぬらぬらと漏らして最大ハードモードで勃起しているおちんちんは爆発寸前状態だ。
ゆっくり、慎重に、おちんちんを刺激しないように服を脱ぐ。8歳のこいびとの裸を見て、8歳のこいびとの体臭や息臭やほんのりと立ち昇る恥臭を嗅いで、もう触れるだけで射精しそうになっている俺の仮性包茎を、しのちゃんがいたずらっぽい瞳で見つめる。
身体を少しよじるようにして、左手の先にあった箱ティシュを数枚取り出す。熱に浮かされたような息を吐いてしのちゃんを見つめる俺の頭に、しのちゃんが小さな両手を乗せる。
「エッチでへんたいなお兄ちゃん。あたし、お兄ちゃんのことがだーいすき」