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‐酔‐
【学園物 官能小説】

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‐酔‐-2

―…
(あれ…またあの匂いだ…)
涼しい風と共に、爽やかな香りが志麻の頬を撫でる。
「ん…」
志麻が目を開けると、窓際に少年が一人。外を眺めていた。
(誰…?)
志麻が目覚めたのに気付いたのか、少年が振り返った。
「…一成ッ」
その少年の正体は一成だった。
「志麻…」
一成は志麻の寝ているベッドまで来て、椅子に座った。
「もう大丈夫なのか?」
一成は志麻のおでこに手をあてる。
(ひゃッなッ何ィ?!)
「だッ大丈夫だょッ!!熱ないしッ…」
「そうか…」
志麻の熱がナイ事を確認すると、一成は手を離した。
(あ…ッ)
一成の手が離れると同時に、志麻のお気に入りの匂いがした。
「…志麻?!」
「えッ?あッ…ゴメンなサイッ」
志麻は無意識に一成の離した手を握り締めていた。
(ヤダ…あたしッ何してるんだろうッ)
「…志麻」
「えッ?!」
一成が志麻の細い腰を抱き寄せた。
(なッ何?!)
「スキなんだッ…志麻の事が…」
(この匂いッ…一成の香水だったんだ…)
一成の香水の匂いに包まれた志麻は、目を開けていられなかった。
(も…何も考えられない…頭がボーッとする)
志麻は完全に匂いに酔い、息が荒くなっていた。
(あたしッ…匂いに欲情してる…ッ)
「志麻…俺に欲情してるの?」
「やッ…違ッ…」
志麻は一成から離れようとするが、ウマく力が入らない。
「…嫌なら早くココから出て行ってくれ…」
一成が志麻を腕から解放する。
「俺の…理性がもたない…だからッ」
匂いが離れた拍子に、志麻の中の何かがキレた。
―グイッ
「…ッ?!」
志麻が一成の胸ぐらを掴み、唇を奪う。
理性を失った志麻は、一成の唇を開かせて舌をねじ込んだ。
「んんッ…」
一成から甘い吐息が漏れる。
「…ッ志麻ッ…」
一成の唇を志麻が解放する。
そして一言。

「…もう遅いょ」

志麻の色っぽい声に、一成も欲情した。しかし、主導権は依然志麻が握る。
志麻の欲望は、一成が動く度に掻き立てられた。

志麻の細い指が、一成の男らしい胸板をつぅと伝う。
「ぅぁッ…」
志麻は一成の乳首の周りをくるくるっと辿るが、肝心な所には触れずに焦らす。
「…くッ」
乳首をいじられたダケで、一成の物はパンツの中でいっぱいに膨らんでいた。
―ペロッ
「あッ…」
志麻の可愛らしい舌が一成の乳首を舐める。
「志…麻ッも…俺ッ」
一成は乳首でイキそうになっていた。下の方も最大に反り立つ。
「…ダメ。まだイカせない…」
志麻は舌の動きを止め、一成のパンツを下ろした。
イキそこねた一成は、苦しそうに顔を歪める。
「フフッ。よく我慢出来ました。ご褒美あげるッ」
志麻は一成の元気のなくなった物の裏を、指でなぞる。
「ぅッ…ぁぁ」
一成は敏感になっていた部分を触られ、鳥肌全開で志麻のテクに酔い痴れる。
志麻は彼女の指一本で元気に反り立った物に口でゴムを装着させた。
「よし…ッ」
志麻は一成の上にまたがり、反り立った物に腰を沈める。
「ふぁ…んッ…」
志麻の陰部は愛撫をしなくても、なんなく一成を飲み込んでいく。
「くぁッ…志麻ッ」
一成はあまりの快楽に自ら腰を振る。
二人の結合場所はぐちゅぐちゅといやらしい音を出していた。
「ぁッんッ…ひゃッ」
下から突かれ、志麻も快感に喘いだ。
「んぁッ…キャッ」
一成は志麻をベッドに押し倒す。
「リードされっぱなしじゃ情けないからなッ。」
一成は攻められた分、腰を激しく動かした。
「えッ…んッぁぁッ一成ッ」
主導権を握られる快感に、志麻の喘ぐ声も一段と艶を増す。
保健室のベッドがギシッと軋む。
「くッ…志麻ッ」
「一成ッ…ぁあッ」
志麻も一成も限界にきていた。
「もッ…ダメッぁぁぁッ」
「…くッ」
―ドクッ
むせ返るような匂いの中で、二人は同時に絶頂を迎えた。


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