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「野望」(R)
【レイプ 官能小説】

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「野望」(R)-2

その日の夜−−−−−

ご飯のあと、母さんが僕の部屋にきた。そしてベットに座っている僕の隣に座った。
「翔太に話さなきゃいけないよね・・・」

話は10年前にさかのぼる。

10年前−−−−



早坂永太は高校3年生。永太は頭脳明晰・容姿端麗で、スポーツはなにをやらせても◎、大企業早坂グループの御曹司で完璧のはずなのだが・・。漫画なんかでよくある話で、性格がかなりひねくれている。
しかもこの学校の可愛い子、大半は永太に体を捧げている。それは生徒、教師関係なく・・・。
今日も女教師をそそのかし、1限目から中庭で授業をサボっている。
こんなことをしても永太に罰がくだることはない。なぜなら教師はみな永太の親の権力に怯えているから。

中庭−−−−−

校舎に囲まれた中庭は先生にみつかりやすいが一カ所だけ、どの校舎からも見えない死角がある。非常階段の下だ。非常階段の下は芝生の上、日当たり抜群。永太しか知らない穴場中の穴場なのだ。
今日も空を眺めながら寝転がっていた。
『学校で唯一ここだけ安心できるんだよな・・・ん?非常階段に人影?なんだ?』
永太が起き上がって上を眺めたその時だった。
上から女の子が落ちて来た!
「うぉ!!なんだってんだよ!!」
突然のことに戸惑いながらも腕を伸ばし、見事にキャッチした。
ボスンッッ
「痛ってぇ!あと1階飛び降りるとこ高かったら俺の腕折れてたぞ!なにやってんだよ・・・・」
『ってめちゃめちゃ可愛い・・・・』
これもまたよくある話で落ちて来た子は美少女だった。
『これが運命の出会いってやつ?この子可愛いし、とりあえずヤっちゃうか?』
バッチ〜ン!!
『なっ・・なんだ?』
ひっぱたかれた頬を押さえながら、永太は呆然としていた。
「なんで助けたの?」
それだけ言って泣きながら女の子は走り去っていった。
「なんだよアイツは!!」

放課後−−−−−−

永太は校門近くに車を止めて朝の女の子を待ち伏せしていた。
鞄で顔を隠すようにして走りながらその女の子は出てきた。後に冷静になって思い出してみれば、自分をキャッチして自分がひっぱたいたのが、悪い噂しか聞かないあの早坂永太だということに気付いたからである。
そして車の横、ドアの前を通りかかったその時、
ガチャ
ぐぃ
「え?きゃあ!!」
すばやく女の子を車に引き込み、発車させた。
「なっなんなんですか?」
「こっちのセリフだよ!せっかく助けてやったのに、なんでひっぱたいて逃げるんだよ?!」
「死にたくて飛び降りたのに助けてほしい訳ないじゃない・・・・・。ひっく・・ひっく・・」
『あ〜もう。泣いちゃったよ・・・・』
「泣くなよ〜・・・」
それから早坂家に着くまで、女の子は泣きっぱなし。何も話してはくれなかった。


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