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メダイユ国物語
【ファンタジー 官能小説】

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非情な実験-9

「かはっ! ごほっ!」

 ペニスから口を離したとたんにむせ返るファニータ。少しでもいいからこのまま休ませて欲しいと思った彼女だが、ドワモ・オーグはそれを許さなかった。

 彼はファニータの腕を取って引いた。彼女はベッドから降りて彼の前に立つ格好となった。二人の、いやひとりと一匹の並ぶ姿は、まるで小柄な子供と体格のいい大人だった。ドワモ・オーグはファニータの両肩に手を添え、反対側を向かせた。彼女はドワモ・オーグに背中を向ける格好になった。そしてすぐさま、彼女の背中を押して屈ませる。ファニータは目の前にあるベッドに両手を付いた。

「いよいよ雄が性器を挿入するようです」

 オズベリヒは身を乗り出して隣の部屋の様子に見入っていた。

「ファニータ……」

 彼女のことを気遣うマレーナも目が離せなくなっていた。

 ドワモ・オーグが腰を進めると、彼のペニスが、まだ男を知らない膣口に差し挿れられた。処女粘膜が強引に押し広げられる。

「ひっ! いやああああっ!」

 大声を出さない方がいいと、オズベリヒからは忠告されていた。だがそれどころではなかった。ファニータの秘芯を激痛が襲った。

「ファニータ……ううっ……」

 見守るマレーナも、まるで自分がその痛みを味わっているかのように、顔を歪めて泣いていた。

 幸い、と言えるのかは分からない。破瓜の痛みを訴えるファニータの叫びは、ドワモ・オーグを刺激することはなかった。むしろ彼は、雌を支配したことに満足感を覚えていた。

 彼の先細りのペニスは何にも阻まれることなくファニータの腟内へ侵入し、やがて最奥へ到達する。だがその長大なペニスは、半分も膣内に収まっていなかった。彼は小刻みな抽送を繰り返す。初めはゆっくりと、そして徐々に激しく。

「んっ、んあっ、ああっ」

 ファニータの口から喘ぎが溢れる。事前に投与された媚薬の効果は、破瓜の痛みを次第に快楽へと変えていた。

「あっ、あっ、あんっ、だめっ、だめっ」

 善がりが高まって行くファニータ。彼女の胎内では、ドワモ・オーグの激しい抽送により、彼のペニスの先端が子宮口を断続的に突いている。女性の性感帯として一番有名なGスポットをも上回る快楽が得られるという、子宮膣部(ポルチオ)を刺激していた。通常であれば、ポルチオ性感帯はある程度の性体験の上でなければ快感が得られないと言う。だというのに、媚薬の効果か、それともドワモ・オーグによる愛撫によるものなのかは不明だが、処女を散らせたばかりの少女のそこは、すでに激しい快楽を彼女に与えていた。ファニータは生まれて初めての、性交による絶頂を迎えていた。

「んふうっ、あっ、ああっ、ああんっ! はあああんっ!」

 身体を仰け反らせてひと際激しい喘ぎを上げた彼女は、上半身をガクンとベッドに突っ伏した。身体全体が小刻みに震え、両脚からは力が抜けていた。初めて味わう絶頂に、十七歳の少女は酔いしれている。目は虚ろに部屋の壁に向け、口からはだらしなく唾液が溢れていた。薄褐色の肌は紅潮し、汗が浮いている。

「彼女は初めての性交(セックス)でイッたようですね」

 オズベリヒは薄笑いを浮かべ、横のマレーナに目を向けた。彼女の頬は紅潮し、うっとりとした目を隣室の侍女に向けていた。

「おや、姫君も興奮なさっていたようだ」

 彼はねっとりと絡みつくような、嫌らしい声を彼女に掛けた。

「違います! わたしは別に……」

 そう言いながらも、マレーナは下腹部の奥底から湧き上がる、ジンワリとした疼きを覚えていた。

(わたしはなんて酷い女なの!)

 彼女は自虐する。

「ふむ、まだ続くようです」

 隣のオズベリヒが言う。マレーナも窓の向こうへ目を向けた。

 ドワモ・オーグはファニータの態勢を変え、彼女の正面を自分へ向けた。絶頂の余韻で意識が朦朧としているファニータは、されるがままになっていた。ドワモ・オーグは床の上に彼女を寝かせると、その上に覆い被さる。彼女の両足を持ち上げて身体を重ねると、片手で自分のペニスを再び彼女の膣へ宛てがって腰を進めた。今度は人間のように正常位の態勢だ。

「ああんっ!」

 再び喘ぎを上げるファニータ。目の前には自分を組み伏すドワモ・オーグの巨体があった。フンフンと、獣の生臭く激しい息が吹き掛けられる。不快だ。不快なはずだった。だが性的な絶頂を覚え、今また快楽を与えているその獣に、彼女は微かに愛おしさを感じていた。

「あんっ、あんっ、あんっ」

 ドワモ・オーグの腰の動きに合わせて嬌声を上げる少女。彼女の腕が自然と、自分の意思とは別に、自分に覆い被さる獣の太い胴体に回され、彼の身体にしがみついている。彼女の意識の奥底に眠る、雌としての生殖本能が、目の前の雄を求めていた。

 組み伏した雌の反応に満足したドワモ・オーグは、ペニスを最奥に突き入れた状態で抽送を止めた。

「え……?」

 急に快感が止まり、もう一度絶頂が味わえると思っていたファニータは、不満げに身を捩らせる。あたかも「続きをもっとして」と、覆い被さる獣に訴えかけるように。彼女の身体は、完全にドワモ・オーグに支配されていた。

だが、当然それで終わりではなかった。雄はまだ絶頂に達していない。精を放っていないのである。

 少女の胎内では、ドワモ・オーグの先細ったペニスの先端が子宮口に密着している。彼は腰をさらに突き入れた。

「ああっ!」

 再びファニータを快感が襲う。しかし今度はそれだけではなかった。ドワモ・オーグは腰を前後させるのではなく、更に腰を進める。ペニスの先端が子宮口にめり込む。


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