亮との逢瀬、仕合せ―4-1
時間は夕方だったが、亮と奈岐にとってもう夜と言わずいつまでも愛し合っていく気持ちになっていた。
亮は、お互いがお互いを絶妙に感じあって熱く溢れ出る欲望を抑えながらする愛撫にこの上ない愛を感じていた。奈岐をこんなに愛おしいと思ったことは無かった、いや女をこれほど愛おしいと思ったことが無かった。今日初めて肌を接してみたばかりなのに、だいぶ前からそばにいてくれたに違いないと思った。それはこころの部分だったが、身体についてもふたりが触り合っている限りあたかも一つになっているようだった。今も亮が奈岐の性器のまわりを指でくすぐるようにさすっていたけれど小さくヒクヒクと我慢しながら反応する奈岐が亮には手に取るように分かった。それは奈岐にとっても同じだった。亮の乳首の堅くなり具合と吐息の形をとりそうで取らない微妙な息づかいが奈岐の身体に沁み込むように伝わってくる。奈岐はそれを感じるたびに愛液が滲むようにあそこから漏れ出てくるようだった。
二人はお互いの敏感なところを手と指で愛撫しながら、自然に口と口を寄せ合っていった。奈岐の紅い唇が濡れ光って亮の唇を待っていた。亮の唇が奈岐のものにかぶさると、これも自然に二人の唇が押し付け合い、上唇と下唇を交互に含み合い愛し合っていた。ゆっくりと唇を感じ合った、慌てなかった。奈岐のやわらかい唇が少しすぼまって亮の唾液を優しく吸った。奈岐は吸い続けた。それは奈岐の求愛に違いなかった、あなたの精子をこうしているように下の口で吸いたい、わたしにあなたのすべてをちょうだい、そしてさっきあなたが連れていてくれたところに二人で行きましょう、あなたとすべてを分かち合いたい、、、
亮は、唇と指で奈岐に応えていた。奈岐の姿勢を少し倒して、性器に触れないで来た指をアナルへと指の腹でそのしわを擦り始めた。しばらくそうしてから指の腹でアナルのしわ全体を押し始めた。奈岐は慣れていないアナルへの刺激で一瞬ウッと言ってキスの動きが止まったが、すぐに亮の唇を舌で舐め始めた。亮は奈岐の舌で唇を愛されてから自分も舌で愛し返した。そして指は一層性器に近付き、性器全体を取り囲むように指でなぞっていった。奈岐の可愛い陰毛が指に引っ掛かってくすぐったかった。奈岐は亮の指が奈岐の最も敏感なところへ近づいたのを感じていた。そして亮の唇から離れて自分の指を口に含んで唾液をたっぷりとつけて亮の二つの乳首に撫でつけた。そして亮の乳首をグリグリと刺激を強めた。
奈岐は亮への愛をあらわしたい気持ちが募って来てどうしようもなかった。そしてもう一度手を口元に運び、三本の指にたっぷりと唾液を採った。そしてすでにそそり立っている亮の陰茎の根本につけて亀頭のカリまで擦り上げた。さきほどは途中でフェラまでいかなかったが、奈岐は亮のものを舐めたくてしようのないくらいに亮への愛が溢れて来ていた。亮の目を見て、
「りょうさんのものを愛したいの、いい?」
と小さく言うと、亮は堪らなくなって奈岐を抱きしめた。そして奈岐の口を自分のモノへと促した。奈岐は顔を亮のものへと近づけ、じっくりと形を見ながら両手で優しく触っていった。奈岐はしばらくそのものを凝視しながら唾液を付けた両の指で亮のそそり立つおちんちんを優しく撫でた。玉のあたりから、棒とその周辺を優しく指で擦るように撫でるように愛おしんだ。奈岐は愛する人のものをいつまでもそうして愛おしんでいたかった。そしてまだ口に含むには愛おし過ぎた。
奈岐は唾液を付けた指で愛おしいおちんちんのカリのくびれを撫でまわしていた。時々おちんちんが感じてピクリピクリと反り返った。反り返るたびに奈岐は嬉しく愛おしくなって頬刷りしたくなり、ついに亮のおちんちんにキスし始めた。奈岐は亮のおちんちんに口づけを繰り返した。玉の方へも口づけた。ちゅっ、チュッ、ちゅっ、ちゅっ、、、、、、、
亮はいつまでも口づけを繰り返す奈岐を見ていた。その横顔が、紅潮した頬が可愛くてならなかった。紛れもない恋であり、この上なく愛していた。
奈岐は、顔を上げて亮の方へしばし微笑んだあと、舌を出して棒を、玉を舐め始めた。奈岐はフェラをしていて、おいしいという感覚を初めて味わっていた。唾液が愛液のように止まらなくなっていた。出て止まらない唾液が、亮のおちんちん、玉そして陰毛の上にだらだらと垂れていった。
奈岐はついに亮のものを口に含んで包み込んでしまいたい気持ちをこらえられなくなっていた。もう一度顔を上げて柳雄に向かって微笑んで、おもむろに亮の亀頭を口に含んだ。先ほどから出続けていた唾液がほとばしり出るように亮の亀頭を濡らし始めた。奈岐は唇と舌で亀頭をしゃぶった。しゃぶる音は大きかったが優しかった。奈岐が丁寧に亀頭のカリを刺激するとそのたびにおちんちんが感じて反り返って奈岐の上あごを突き上げた。奈岐は反り返りを抑えるように夢中で亀頭をしゃぶり、カリを舌と唇で擦り上げ続けた。
こんなにも心を込めてのフェラが気持ちいいことを亮ははじめて知った。エロスが先に来るのではなく愛が、心が先に来るフェラチオを奈岐は亮のおちんちんにし続けていた。亮はこの精は確実に奈岐の子宮に届けなくてはならない、そうしたい、と思い続け奈岐のフェラチオを味わっていた。