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[姦獣共の戯れ]
【鬼畜 官能小説】

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多勢の視線-4



閲覧数の分だけ、誰かが自分の顔を覚えている。
コメントをして返信を貰うだけで、親密さが増したと感じられる。
顔も名前も知らぬ誰か≠ニ手軽に接触出来る危うさに、麗世は警告を経ずにいきなり直面した。

誰も助けてくれない。
孤立無援という絶望が、ますます深さを増して麗世を包んで押し潰す。


「わ…私なにも悪いコトしてませんッ!!ど、動画だって皆んなやってるわ!?ひふッ…ひぃッ……へ、変なダンスだってしてないんだからぁッ!!」


ズラリと並んだカメラに、諦めきれぬ麗世は泣きながら叫んだ。

自分とそらの失踪事件が報道されたら、動画サイトの映像が使われてしまうかもしれない。
何処かの芸能事務所に所属している訳でもないただの一般人だが、一部の界隈では有名で人気な女の子だ。
いや……例え報道で使われなくても、ネットを駆使して被害者や加害者を探し出す《特定班》と呼ばれる人達がいる。
彼らの手に掛かれば、名前や顔を伏せて報道されたとしても、きっと[reiyo.M]に辿り着くはず。

〈撮影された〉という事実が残れば、奇跡的に助け出されたとしても麗世に未来≠ヘ無い。
特定班の情報が知らぬ間にネットに拡散されてしまえば、常に麗世は《誰か》の視線を浴びながら生きていくしかなくなる。
『レイプDVDを作られた女の子』のレッテルを貼られて……。


『悪いコトしてない?今朝お友達をクチュクチュ≠オて気持ち良くさせた痴漢ヤローの邪魔したよなあ?あとはオッパイぷるぷるパンチラダンスを投稿して、世の中のオヤジ共をシコらせ≠ノ掛かってるだろ?クククッ……なあ、《シコる》ってどんなのか知ってるかあ?』

「ん"い"ぃ"い"ッッッ!!??」


不意な男の動きに、麗世の視線は真下に向いた。
そこには汁まみれのブリーフを押し退けて飛び出した男根が、麗世の顔面に向かって突き上げられていた。
さっき見た二人のモノより一回りは大きく見えたのは、爬虫類の頭部の如き尖端が悍まし過ぎたのだけが理由ではあるまい。


『……何を怖がってる?さっきドスケベウサギが美味そうに喰ってた、キノコの形した人参さんだろうが……クッククク!』

「ッ〜〜〜〜!!!」


麗世は至近距離に現れた巨大な汚棒に慄き、身体を捻って拘束に抗った。
……長時間の吊り責めに体力が削られたのもあるが、麗世に施された拘束は、そらのものより強めに仕立てられていた。
肘はピンッと伸びきり、膝も殆ど曲げられない。
二の腕はピッタリと顔を挟み、その上半身は捩るのも難しかった。


「……ひッい"ッ!?や…めてえぇぇッ!!」


目の前の男は麗世のダンス動画が映ったスマホの画面をこれ見よがしに見せ、そしてわざとらしく呼吸を荒らげながら男根を握り締めた。
苛つくほどに鼻腔に粘り着く口臭が麗世の泣き顔に掛かり、しかし、二の腕に挟まれた顔は左右どちらにも向けられない。


『ハア…ハアッ……れいタンのオッパイ……もっと跳ねてプルプル揺ら……』

「イ"ヤ"〜〜〜〜〜ッッ!!!」


あのスマホに映る自分は、やはり《自分》なのだ。
ダンスする自分の姿を性的な目で凝視され、そして男根をシコシコと扱かれる様を目の前でやられるのは、強烈な屈辱だった。


『クククッ!なあ、「観られたい」んだろ?オッパイぷるぷるさせてパンチラして……『あたしでシコシコして』って思ってやってたんだろお?』

「ッッ!!!」


麗世は一瞬だけ目を見開いて男を見るや、前歯を剥き出して喰い縛り、その悔しそうな顰めっ面を震わせて俯いた。


『自分に自信がある女ってのは「他人に見られたい」っていう《承認欲求》が強いからなあ?アイドルだの女優だのタレントだのって。ああ、オマエ≠フ年頃じゃあ読者モデルなんてヤツが親しみがあるのかなあ?』

「ッ………!」


生来の乱暴さが垣間見えた言葉の中に、麗世は自分に思い当たるものがあったと気づいた。
読者モデルや女優に憧れ、同じ事をしたのは自分も「そうなりたい」と思ったから。
閲覧数が増え、コメントを貰えて嬉しかったのは、他人に知られる事・観てもらえた事の《喜び》そのものだったのだ…と。


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