多勢の視線-17
『さあて……キンタマもドスケベウサギも姦られて《悦んだ》アソコを……なあ?』
「ッッッッ!!!」
幼器を嬲りモノにした血塗れの《凶器》が、尻の割れ目の一点を突いた。
何度も積み重なる絶望はまたも重なり、その
鋒(きっさき)は、ただの排泄器官である肛門までも貪ろうと喰らいついた。
「ぎッッッ…う"があ"ぁ"あ"ぁ"あ"ッッッ!!!」
そこには微塵の快感もない、ただただ烈しい痛みと破壊される恐怖だけが存在していた。
限界まで拡張された肛門は鉄槌に浮き出る血管までも感じ取り、暴れまくる砲弾に臓物が掻き回されていく感覚に襲われる。
意識が遠のく程の痛み……しかし、意識が薄れていっても叩き込まれる痛みに意識は戻され、まるで拷問のようにそれは繰り返される。
(い…痛…いッッ!……しッ…死んじゃ…う……)
激痛に咽ぶ尻が、男の下腹部に激しく叩かれる。
その囃し立てるような乾いた音すらも、麗世を嘲っているようだ。
赤く染まっていく尻は、肛門虐待と殴打によって痺れていき、それは《破壊》を示す恐怖となって麗世を包み込んだ。
『……オイ、誰かキンタマとウサギの目を覚まさせろ。いつまでも寝てんじゃねえってなあ』
「ッ……!!」
キンタマには飼い主である高橋が、そしてウサギには吉田が迫った。
肛門を姦される姿が二人にも見られてしまうと麗世は狼狽えたが、だからといって何かが出来る訳でもなかった。
『キンタマちゃ〜ん、早く起きなさ〜い。ほら、起きろよキンタマぁ!』
『オイ弘恵、今から面白えモン見せてやるってよお……テメェ、起きろっつってんだろクソボケェ!』
暴力に尽きた二人にすら、罵声と暴行が加えられる。
その光景は麗世の心に芽生えた勇気≠ニ牙≠、完全に喪失させていた。
(……た…玉置…さん……)
朦朧としながらも意識を取り戻した弘恵は、自分と繋げられている少女を捉えた。
その頭上にある顔に生気は見えず、崩れた精神に思考が定まらないままで、ただ命だけを繋げているようにしか見えなかった。
『……なあ麗世、クソ穴が痛くて堪らねえだろ?地獄の苦しみだろぉ?俺の言うコト聞けば、チンポ抜いてやるぜえ?』
地獄の底から響いてくるようなあの声≠ノ、弘恵の視線は引き寄せられた。
松友麗世という少女は右脚吊りに拘束が変化しており、姦されてしまった証を滴らせる股座を開いて見せつけていた。
苦悶に揺れる泣き顔も悲惨なものであり、絞り出せる全ての体液を垂らし、滴らせていた。
そんな麗世の腰を抱き、鈴木という男は背後に立っている。
腰を振るのを止めてボソボソと囁いているが、そこは報道記者の地獄耳、鈴木が人道から外れた台詞を吐いて、あらゆる責めに対して脆弱になってしまっている麗世を追い詰めているのを聞き取った。
『クククッ……オマエだって少しでも気持ちイイ方≠ナ姦されてえだろ?このまま姦られてりゃあクソ穴はブッ壊れるだろうし、悪い話じゃねえだろぉ』
(な…ッ!?な、なによ…ッ?なんなの…ッ……なんなのよぉッ!?)
恐怖を煽られた麗世は、もはや従うしか無くなっていた。
『舌を噛んでも医者には連れて行かない』
あの台詞は、この身体のどの部分にも当て嵌まるはずだからだ。
『言っとくが、俺は五秒しか待たねえぜ?
さあて、と……「私は今、クソ穴を姦されてます」…だ。ほら、早く言えよ』
「う"…ぎ!?わ、私…ッ…あ…穴をッ……
ぎあ"ぁ"ぁ"あ"あ"ッッッ!!!」
言い淀んだ瞬間、男は殴りつけるように腰を打ちつけ、麗世の肛門を破壊せんと暴行を加えてきた。
掻き出されるクソ汁では蜜のような潤滑は得られず、肛門の摩耗だけでも惨いまでの激痛となっている。
「が…はがッ!?私ッ…私はクソ穴を姦されてますぅッ!……ッん"ぐ!?はふッ!ぐぐ…ッ!」
二度目の強要に、麗世は応えるしかなかった。
あのデリケートな穴の皮が剥け、ズタズタになるかもしれない。
押し拡げられっぱなしのまま、締まらなくなってしまうかもしれない。
いや、痛みのあまり精神がオカシくなってしまうかもしれない……。
『よく言えたなあ。れいタンは偉いなあ〜。じゃあ次は「私はあたシコ女の松友麗世です」だ。キンタマに聞こえるようにデカい声で喋るんだぞお?』
「ひっぐッ!?わた…私はあたシコ…ッ…あたシコ女の松友麗世ですぅッ……ぅあッ!あ…ああ…ッ」
(ま…松友さんにも……あ、あんな…ッ)