多勢の視線-15
「ふひッ…はひッ!……もう酷いコト…やめて…ッ……えぐッ」
指だけで姦され、やはり《女》だと思い知らされた麗世の股座にカメラが向けられる。
剃り跡も痛々しい秘肉は火照って赤く紅潮し、勃起した幼豆をポコンと飛び出させていた。
蜜にふやけてしまった幼花は、ムッとした淫臭を漂わせる尿道口と秘唇を彩るように咲いている。
未だに刺激を忘れられないでいる尻肉も桜色に染まっており、細い皺が放射状に走る青紫色の肛門は、中からほじくり出された黄土色の汚汁を付着させたままヒクヒクと蠢いていた。
異常性欲者の悍ましき指技に堕ちた幼器と、汚汁に濡れた文字通りの《クソ穴》が、類稀なる美少女のものだという現実は誠に哀れで無様だ。
「ズズッ…助けて…ッ……ヒック!…助けてください……」
いよいよ姦される……。
そう思った麗世の目に、信じられない事態が起きた。
自分の足元にしゃがみ込んだあの男が、棒枷と足枷を繋げている金具を外し、麗世の右脚を自由にさせてくれたのだ。
やっと願いが通じ、止めてくれるのか……。
その微かな希望の光は、文字通りに光の速さで遠のいた。
麗世の右脚の枷には天井から下がる麻縄が結えられ、それは股間の高さまで右脚首を吊り上げてしまった。
まるで小便をする犬の格好である。
そしてそれは、さっき二人掛かりで姦された玉置そらと同じ格好でもある。
ひしゃげて開く幼器と、割れ目を剥かれて丸出しの肛門は、何にも妨げられずに開放されている。
カメラマン共は立ち位置を変えていき、そしてあの男が開かれた麗世の股間に迫った。
『クククッ……本当に「無理」なのか?本当に「イヤ」なのかあ?だったら俺を蹴って退かしてみろぉ』
「ひぅ…ッッ!?…あッ…い…イヤッッ!!!」
男は汁塗れな巨大な男根を握り、シコシコと扱きながら迫ってきた。
もしも捕まってしまえば、間違いなく《姦される》。
麗世は制限付きの自由を許された右脚に力を込め、迫ってくる男を蹴るべく脚を振った……。
(あ…当たらない…ッッ!?)
足枷を結えた麻縄は、麗世の身体の真上から垂れたものだった。
全く伸びない麻縄は、枷の横移動を振り子のような上方への曲線で描かせる。
麗世の攻撃は狙いが外れ、元々不安定に立っている身体は倒れるほどに崩れた。
「や"あ"ッ!?イヤだあぁッ!!!」
背後に回った男に腰の括れを掴まれた麗世は、ほぼ半狂乱に近かった。
背中を丸めて蹲る弘恵に、重なるように男が乗っかって男根を握って導いたあの光景≠ノ、今の自分が重なってしまう。
『なあ、このまま《逃げきれた》ら、さすがにDVDには出来ねえなあ。そんな中途半端な作品なんか売ったら、信用失くすもんなあ?』
「ひいぃッ?や"ッ!!や"だッッ!!ッあ"ぁ"!!」
あの拘束のままだったなら、麗世はこれほどまでに暴れたりしなかっただろう。
両手両脚への強固な拘束は、抵抗を瞬時に押さえ込み、無効化していたからだ。
そんな絶望的な状況のみだった麗世に、男は僅かな自由を与えた。
消し去れるはずがない意思を示す事が許され、しかも意思を《攻撃》という形で実体化出来るとなれば、追い詰められていた麗世はそれに《希望》を感じるはずだ。
「離してえッ!!ん"ぎッ!ぐ…ッ!?離してえぇ!!!」
麗世は絶対に当たらない蹴りを繰り出している。
既に筋力は尽きているだろうに、まるで絞り出すように叫び、バッタのように蹴りを放つ。
しかし、それも直ぐに弱々しくなっていった。
全てを乗せた蹴りは鋭さを失い、見る間に尺取り虫のような屈伸運動へと成り下がった。
「ふぎッ?ふひッ…!あ、アナタなんかッッ…ぐぎッ!?し…死んじゃえばいいのよぉ!!」
熱々の男根の頭≠ェ幼花を掻き分けて触れると、いよいよ《最後》を悟った麗世は自棄を起こしたように罵りを叫んだ。
「ひぐッ…う"ッ…カメラ回してるアナタもッ…ひふッ!?お金払って観るヤツらも皆んな死んじゃえぇッッ!!!」
鈴木は震えた。
男根は怒りに燃え、その滾りにギチギチと膨張した。
鈴木は麗世の悪足掻きを撮りたかった。
自信たっぷりに動画サイトに投稿し、親友を守る為に痴漢にも立ち向かった少女だ。
それが親友の凌辱に卒倒し、堕ちた弘恵の乱れた様にすら気を失った。
そして自分の撮影の時も、麗世は弱い≠ワまだった。
それは[れいタン]のイメージそのままの、可憐な美少女の姿だった。