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[姦獣共の戯れ]
【鬼畜 官能小説】

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代弁者-5



(……だ…誰?あ、あの人…誰なの…ッ!?)


麗世は二人の男に捕まっている、ミニドレスを着たウサギ耳の弘恵を凝視していた。
太めの眉毛に切れ長な瞳、そして肌に散りばめられたそばかす。
綺麗な顔立ちなのは、禍々しいマスク効果で得られたものではないと確信させるほどであり、しかしながら目の下の隈(くま)は色濃くて痛々しい。

間違いなく、自分達が連れ込まれる前からここに居たのだろう。
2日か3日……いや、5日や6日はゆうに過ぎているかもしれない……。


『ほぅら、可愛いウサギさんだろ?井形弘恵って名前のメスで、人間の年齢に換算すりゃあ
26才って話しだ……クククッ』

「はぶッ…ぶぷッ…む"ッ!?」


麗世の口には水色のボールギャグが咬まされていた。
口元には唾液が溢れ、その上を涙が覆う。


『あの長い耳で美少女≠フテレパシーを聞き取って、遠い不思議の森から来たんだとよお。
「お友達のキンタマはヒドいコトされたんじゃない」って教える為に、わざわざ来てくれたそうだぜえ?』

(な…何言って…ッ!?あ、あの人に…なにするつもりなのッ?)


丈の短いドレスから露わになっている両膝に結えられた吊り革が、背後に座っている男の両手に握られるのを一人と一羽≠ヘ見た。

麗世の恐怖に駆られた戸惑いよりも、弘恵の方がより強く激しく狼狽えていた。
傍観者と当事者の立場を考えれば、その反応の違いは当然である。


『クククッ!今から麗世ちゃんに「お友達になりましょう」の《仲良しポーズ》を見せてくれるから、目ぇ逸らすなよお?』


「あ"ッも"ぉ"ッ!?ッッあ"お"ぅ"ぅ"ッ!」

「ぶぐぅッ!?」


握り拳がギュッと唸り、革がピンと伸びて麻縄が膝関節を絞り上げる。
背後に座る佐藤の胸板に弘恵の背中は押しつけられ、身体が丸められるように引き絞られていく。


(みッ見せられないッ!こんなの…ッ……あ、あの娘にぃッッ!)


抗おうにも腹筋も背筋も直ぐに筋力が尽き、
ドレスはふんわりと捲れた。
テカテカと光るピンク色のサテン生地に包まれた股間が全貌を現し、それと同時に股布が食い込んだ秘肉と力んだ尻がグイグイと持ち上がる……麗世から見える光景は、このウサギの格好をさせられた女性の人権を粉砕する狂気の恥辱そのものだった……。


(……い…やッ!?イヤあッ!)


麗世は至近距離に迫る男の顔とは真逆の方向に顔を背け、力いっぱいに目を閉じて身体を震わせた。
何故ならば麗世に向かって迫り上がるウサギの股倉は、短い陰毛がピンク色の生地をブツブツと貫通しており、更にパンティの後ろみごろは楕円形にくり抜かれ、その天辺には形が崩れた汚らしい肛門が剥き出しになっていたからだ。

あまりにも無様な姿が、麗世の眼下に寝っ転がっている。
それはまだまだ性に臆病な少女が直視できるようなものではなかったし、例えばこれが風花や唯であったとしても、やはり同じであったろう。


『……なんで《見ねえ》んだ?遠い遠い不思議の森から、麗世とお友達になりたくて来てくれたんだぜ?それをガン無視するとか、ウサギさんが可哀想とか思わねえのかよぉ?』

「ッぐッッ!」


怒気の込められた囁き声に、麗世は喉をグギッと鳴らして息を詰まらせた。
監禁され続け、そしてコスプレをさせられた挙げ句に引っ張り出された女性が乱暴される様を《見る》というのは、傍観者と犯罪者の垣根を外されるに等しいからだ。


『俺に髪と顎を掴まれて、力尽くでメスウサギのケツに顔面向けさせられてえのか…ん?
目ん玉カピカピに乾くくらい瞼ひん剥かれて、クソ穴ガン見≠オっぱなしになるように押さえつけられてえってのか…ん〜?』

「ッッ!」


この囁きがただの脅迫で終わる訳がない……。
それは直感的な恐怖により察せられた。
身体の震えは収まる事を知らず、眼前に迫ってくる男と視線が重なった瞬間、麗世は嗚咽に崩れた。


(……み…見たく…ないッ!あんなの…ッ…あんなッ!)

(見ないでッ!だ、ダメよ見ないで!おッお願いやめてぇッッ!)


ゆっくりと開かれた瞼は、瞬きを繰り返して涙を床に落とした。
麗世は自分の感情とは真逆の行動に走り、藻搔く弘恵が送ってくる哀しみに満ちた視線と重ねた。

……少なくとも、今朝の電車の中に《味方》はいた。
見ず知らずの女性の乗客をそう℃vえたし、なんとなれば男性の乗客もいざとなったら頼れる存在だと思っていた。
車掌もそうだし、駆けつけてくれるはずの警察官だって自分の味方だ。
だが、この部屋には誰もいない。
玉置そらは暴力に倒れ、このウサギの格好をした弘恵という女性は既に犠牲者だ。
[犯罪者と対峙する]という状況は同じであっても、この絶対的な孤立無援を打破するには、麗世はあまりにも幼くて弱過ぎた……。


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