亮との逢瀬、仕合せ―3-1
時計の針は13時を指していた。さあ、これからが本番、奈岐と自分のために全てを尽くして官能の新しい世界を切り開こうと亮は失神したままの奈岐の性器へ向けて顔を近づけていった。
亮はまず先ほどと同様に奈岐がひくひくと逃げていかないように左の腕でしっかりと奈岐の左腰を抱え込んだ。そして、舐める体制を整えるとすぐにクリトリスを舌で優しく転がし、これからはじまる奈岐との官能の極致のセックスを始めていった。
奈岐はクリトリスへの愛撫を少しづつ感じ始めて、身体を微妙にゆっくりと動かし始めていた。亮はさらにクリトリスへの刺激を強めたり弱めたりして奈岐の自覚を促しつつ、指で膣口のあたりをマッサージし始めた。膣口は奈岐の好きな性感帯でクリトリスへの愛撫と並行して膣口への愛撫が始まると奈岐は腰をくねらせながら吐息をあげ始めた。
「あああ〜ああん、あん、、あああ〜あああん、、、あん、、、あ〜あああん、、、」
一旦究極まで刺激された奈岐のクリトリスは今亮の舌で転がされながら新しい境地へと入っていった。喘ぎ声も一段と深い快感のトーンへと変わってきていた。奈岐にはその快感はこれまでにはなく快感ごと身体中に拡がっていくものになっていた。亮の舌で局所、小さな局所へ一撃一撃繰り返される刺激だったが、奈岐の女全体への愛撫になって奈岐の脳天へしびれるような快感を齎し続けていた。奈岐はしびれるような官能の快感を感じ始めていたが意識はうつろのままだった。意識より快感が奈岐を支配し始めていたことに奈岐は気付いていなかった。最も敏感なクリトリスが亮の舌ではじかれ続け、指では膣口をいじられる官能の複合快感が奈岐の意識を益々遠ざけていくようだった。
奈岐の身体は快感へ快感へと深く導かれていた。亮の指がせわしく動く膣口からは溢れるように拭き出すように愛液がほとばしり出て寝具を濡らし始めていた。亮はさっきあらかじめとってきていたバスタオルを2枚、慌てて奈岐の腰の下に敷いて事なきを得た。亮はクリトリスと膣口への愛撫を再開した。膣口は愛液と指が交錯してくちゅくちゅう――といやらしい音をたてはじめていた。まだ潮を吹いているわけではなかった。愛液そのものが多量に奈岐の膣から溢れ出していた。
奈岐は遠い意識の中で亮に愛撫されていることを感じていた。亮の愛撫は堪らなく気持ち良く、愛撫を再開して三十分と経たないうちだったがもう既に逝きそうなっていた。奈岐は今この状況の中で逝くのを我慢して止めることも出来なくなっていた。
「ああああ〜ん、、ああああ〜あああんあんあん、、、逝くウうう―――」
先ほどと違い声は大きくなかったが間違いなく逝きそうになっていた。全てを承知の亮は、膣口のくちゅくちゅを早め、クリトリスへの舌の往復を早めた。奈岐がしばらくよがっていたが、腰を捻り始め痙攣するように逝っていた。
亮は今度は少しゆっくりとクリトリスへの愛撫を再開した。ゆっくりと舌で転がすようにしたり吸ったりを繰り返していった。そして奈岐の良く濡れた膣口がすっかり熟して敏感になったので、さらに奥のGスポットへと指を差し込んだ。クリトリスの裏側辺にあるGスポットはすでに小さな突起が出てザラっとしてきて感度が上がって来ていた。その部分を亮に指が押しこするように往復を繰り返し始めた。
奈岐は、意識が朦朧としピクピクと腰と足を痙攣しながら深く快感そのものに溺れ始めようとしていた。
「りょう、、さ、、あ、、、ん、、、好きイーーー!、あああああ―――ん、また逝くウう―――!!」
亮は愛撫をまた少しゆっくりとしたリズムに変え、ねっとりと執拗な舐めまわしと指こすりをしていった。奈岐のクリトリスはそれにすぐに応じるように脈打ちを早めてはち切れないものが一層はち切れそうに膨脹しようとしていた。Gスポットへ愛撫には愛液がほとばしることで応えていたが、亮にはこの奈岐の性器の敏感さと反応の良さが過ぎに伝わり、それに応じる亮の愛撫を一層執拗なものにした、、、、、