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母体の神秘
【熟女/人妻 官能小説】

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母体の神秘16-3

激しかった悪阻が収まり

寝室のベッドの上に下着を着用して座ってるママが

その様子を撮影している竹太郎さんに視線を送る。

ママの顔は困惑と動揺が綯い交ぜになった、

俺が今まで見た事のない表情になっていた。

当然ながら俺のママは経産婦であるため

今さっきの身体の反応が何を意味するのか

流石に理解したんだと思う。

竹太郎さんを見つめるママの表情は

喜びでも怒りでも悲しみでもない

何か一言で言い表せられないような複雑なものだった。


「その・・私、今日はもう帰るね」


そう言って服を着始めるママを見ながら竹太郎さんは


「たい焼き食べかけだけど、持って帰るか?」


と、若干揶揄い気味に話しかけたのだが

ママは回答せずスルーしたまま部屋を後にしたようだった。


家に帰ってきてからも

その日のママは終始無言で

時おり俺の方を見ながら

何か話したそうな瞳をしていたが

俺が見つめ返すと、すぐ視線をそらして

物思いに耽ってる様子だった。

湯気の上るホカホカのたい焼きを齧って

あれだけ盛大に悪阻をしてしまったのだ。

過去に妊娠経験のあるママがここに至って気付かない筈がない。

今までは竹太郎さんに中出しされて

妊娠の危険に晒されていても

俺を産んでからは妊娠した事が無いため

きっと自分は体質的にデキにくいのだと

ママはママでどこか油断していたのだと思う。

少し前まで竹太郎さんとの恋愛に浮かれていて

膣内射精されてもウットリしていたママでも

流石に現実を突き付けられたら

こうやって複雑そうな表情をするのだった。

妊娠する事で発生する色々な責任を無視できるほど

ママは子供でもなければ能天気でもない。

さっき俺が発見した、

家のゴミ箱の中に入っていた妊娠検査薬・・・

どうやらママが帰りに購入して自分で試したらしい。

メーカーの違う2つの妊娠検査薬両方に

妊娠陽性の反応が呈されていたのを俺も確認した。

ママも動揺していたのか何かに包むでもなく

検査結果を確認して家のゴミ箱にそのまま無造作に捨ててしまったみたいだ。

万が一パパに見られた時の事まで頭が回らなかったのだろう。

ぼんやりとしながら物憂げな顔をしているママ・・・

ここ最近の怠さや眠さの原因、

そしてバストが膨らんだ原因を理解して

愛する恋人との絆が生じたこと以上に

その先の到着地点を想像して切ない気持ちになってるのかも知れなかった。

俺は不用意に捨てられた妊娠検査薬をティッシュで包んでゴミ箱の奥深くへ沈め

未だ真意がつかめない竹太郎さんの思惑が頓挫しないように・・・

この事態が行き着く先を見届けるためのフォローを決心したのだ。

ソファーでボーッと考え事をしているママの

子宮の中には松夫の親父である竹太郎さんの赤ちゃんがいる。

俺のママ智美はついに竹太郎さんと二人で

新しい生命のパパとママになってしまった事に気が付いてしまったのだった。



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