亮との逢瀬、仕合せ―1-3
亮は、当てにしていたホテルへと奈岐を導いた。しっかりと手を握り、奈岐が寄り添うに任せてホテルの門を通り抜けた。フロントに入り亮が目配せすると奈岐は腕から手をほどいた。手は繋いだままでフロントにカードを出して休憩の申請をした。ホテルマンは何も言わず部屋のキーを渡してくれた。そこはラブホテルというより普通のホテルに近かった。この近辺ではかなり良いホテルだった。
部屋に入るときれいな部屋で高層階のせいか、窓からは街並みがきれいに見えた。亮は部屋に入ったからと言ってすぐに奈岐に接触せず、
「コーヒーでも飲まない?」
と言い、奈岐が飲みたいというので備え付けのものでコーヒーをいれてあげた。
時計の針はまだ早く11時半前を指していた。
奈岐とソファに腰かけてコーヒーをすすりながら、
「ゆっくりしようね、なぎちゃんと過ごせる大事な時間だから」
「ありがとう、りょうさん」
黙っていた奈岐からしばらくぶりに出てきた言葉に亮は安心した。そして、カップを片手にしながら、奈岐の豊かな太ももの上に手をのせた。奈岐は特段の反応を示さなかったが、亮は手はしばらくそのままでいた。奈岐が亮の手に目をやったあと、茶目っ気顔で亮の顔を覗き込んだ。
亮はそれに応えて微笑んだ。そして奈岐の豊かな太ももに上に置いた手を膝から脚の根本の方向にゆっくりと動かした。ストッキングの上からだったが、奈岐の豊かで成熟してはいても若い肉が亮の手に弾きかえってきていた。奈岐がまた微笑んだので綺麗な太ももの内側へと手をまわしてゆっくりと愛撫した。
亮はコーヒーを飲み干すまでゆっくりと続けた。奈岐は気持ちよさそうにし、ときどきコーヒーをすすった。奈岐の身体は亮の優しい手つきに少しづつ官能に満たされてきていた。奈岐がコーヒーカップを置いたので、亮は立ち上がって奈岐の前に立ち、奈岐の両手をとってその豊満な弾力に富んだ身体を抱き寄せた。亮は一旦抱き寄せ唇に軽くキスしたあと、奈岐の腰をとって強く自分の腰に引き付けた。奈岐は瞬間驚いたように腰を捻らせ亮に自分の身体を預けた。
亮は、奈岐の耳に優しくキスすると、奈岐は少し吐息を漏らした。亮は舌を奈岐の耳に入れて唇で耳たぶをしゃぶると奈岐はくすぐったがったが、すぐに吐息を漏らし始めた。
「なぎちゃん、好きだよ」
「りょうさん、好き!」
二人はお互いの耳を代わる代わる愛撫し始めた。奈岐はむしゃぶりつくように亮の耳をしゃぶり続けた。亮は奈岐に耳をしゃぶらせながら、奈岐の豊かで張りのある胸を揉みしだき始めた。ブラの上から乳首とわかるところを摘まんで刺激していった。
奈岐は少しづつ脱がされていった。ワンピースのファスナーを降ろされ、布のベルトをほどかれ腕を抜かれたワンピースは下にずり落ちていった。亮はすかさずワンピースを拾い上げてベッドの上にしわにならないように置いた。そして再度奈岐に向かいあって、キャミソールを脱がせた。ブラとショーツだけになった奈岐の豊満だがクビレのはっきりしたむっちりとセクシーなスタイルが露わになった。亮は自分もシャツとパンツ姿になると、奈岐を抱き上げてワンピースのないベッドの方へ奈岐を横たえ、上から奈岐の美しい姿態を眺めた。
「りょうさん、電気を消して、、、」
亮はスイッチをオフにしたが、窓から入る昼日中の明るさは奈岐の全てを明らかにしていた。亮はもう一度奈岐の肢体を舐めるように目の中に納めて、ベッドに横たわる奈岐に寄り添い、口づけをしに行った。紅く柔らかい唇を情熱的に吸い、奈岐もそれに劣らず吸い返してくれた。亮は舌を奈岐の口に入れ奈岐の歯茎を舐めたあと、奈岐が出して来た舌と自分の舌でペロペロと舐め合い続けた。
二人の愛はまごうことない、本当のものだった。すくなくともこの時、亮と奈岐は、お互いの身体と心をむさぼり切ってやろうという貪欲さの中でワクワクドキドキしながらも、自分の心にしっかり刻み込んでいった。