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マニア雑誌で見つけた素敵な人々
【歴史物 官能小説】

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【8】夫と娘の留守に男を咥え込む女41歳-1

【『密会通信』昭和XX年7月号より 『今月の奥さま』】

 夫が抱いてくれないのでつい間男をつくってしまったというお話を聞きます。夫ではない男と関係している私も、女の盛りである私にしてみれば夫に満足に抱いてもらえていなかったからと思っておりました。

 この雑誌を拝見するようになって、夫以外の男性と密会なさっている皆さまには、一年、二年、長いと十年も夫婦生活もなかったという方もいらっしゃるとわかりました。今思えば夫とは週に一度はセックスもしていた私などまだ恵まれていたのかしらと少し反省する気持ちもあります。

 でも、正直に申し上げれば、週に一回程度では私は満足することができませんでした。夜になって夫にモーションをかけても「仕事で疲れたから今日は勘弁してくれ」などと言われてしまう日が続くと欲求不満が募るばかりでした。

 私の家では、毎朝七時半には夫も娘も会社や学校に出ていきます。夫は仕事人間で夜の毎日九時より早く帰って来ることはありません。娘は中学生ですが高校受験を控えて、週に三日は学校の帰りに学習塾にも通っており、塾のある日は家に帰ってくるのは夜の八時半頃です。

 私は毎朝早々に家にひとりになります。リビングに陣取っては自分を慰めるのが日課となっていました。たまに夫に抱かれた次の朝でも満たされない思いのままに同じことをしていました。少なくとも自慰なら自分がアクメするまでできますから。

 そんな頃、セールスマンが家を訪ねてきました。自慰に耽っていたり、自慰が済んでいても面倒なときには誰かが来た気配がしてもいつも居留守を使っていましたが、その日はごめんください』の声がして、気が付くと私は玄関の扉の覗き窓からどんな男が来たのかを確かめていました。

 小さな窓から見えた男の歳の頃は夫と同じくらい。暑い日なのに背広を着込んでいる男の顔は汗で光っています。私は扉を開けて男を招き入れていました。

 玄関の上り口に腰かけてセールスマンがアタッシュケースを開けます。ハンカチで額や首筋の汗を拭っています。

 「今、お茶入れますから」

 冷蔵庫で冷やしていた麦茶をコップに注いで男に出します。男はパンフレットを広げて説明を始めます。何かへの投資の勧誘のような話でしたが、私には元々興味もありません。ただぼんやりと男を眺めていました。

 「奥さん、麦茶もう一杯いただけますか」

 いつの間にか説明が一段落したようです。コップの麦茶を飲み干した男に言われて私は台所に向かいます。そのとき男が上がり込んできて後ろから抱き着いてきました。

 「ちょ…ちょっと、なにを…」

 お盆のコップを落とさないように身を固くしているしかありません。困惑している風に男をたしなめますが、大きな悲鳴を上げるでもない私。そんな私に味をしめたのか男は私からお盆をとりあげて床に置くと、どんどん大胆に身体をまさぐり服の上から胸を掴んできます。

 「奥さん、ぼんやりして上の空だったじゃないですか。こういうことお好きなんでしょ」

 それでも声も上げずにいる私。何かを確信したように男が乱暴に私の服をずらし、まくり上げていきます。四つん這いにさせた私の腰をつかんで後ろから打ち付けてきます。私は、こういう関係になるのも当然の成り行き…と思いながら男の為すがままに犯されていきました。

 男は射精しても萎えることもなくそのままその後も何度も射精したようでした。ようやく身体を離されて私は下着を身体に巻き付けたまま汗みどろになって大きく息を荒げて横たわっています。

 「また、お邪魔しても…いいですよね」

 そう言って男は去っていきました。私の襞の間から男が放った精液が溢れ出ています。夫としたときの違いが歴然としていて男としての力強さを感じてしまいました。

 (十四歳違いの第二子…ぎりぎりありかしら…)

 まず、そんなことが頭を過りました。


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