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先輩のセカンドバージンは僕のもの
【熟女/人妻 官能小説】

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昔の男との邂逅@-1





「ん、もー。おじさんったら、コンペ通さずにあたしに頼んでくるなんて」

木綿子と、加奈子と理央は、オフィスが入るビルの社員食堂で昼食を取っていた。
木綿子から愚痴を言いたいと、二人は社食に呼ばれたのだった。

フォークで切り分けた、デミグラスソースのかかったハンバーグを口に放り、ごくんと飲み込むと、木綿子はため息をついた。
理央は周りに聞かれないように、「まあまあ」と木綿子をなだめる。

「ま、その話出た時、前回コンペ通った例のボクちゃんはめっちゃ青ざめてたけど」

ははは、と木綿子は苦笑いをしながら言った。
要は先日のコンペに、木綿子は応募しなかったのだ。
木綿子からすれば、もしかしたら自分が他の会社や、自分の会社の社員を蹴ってまで優先的に選ばれる可能性があったことをふまえて、だったがーー
木綿子のおじは可愛い姪が応募すらしなかったことに落胆したようだ。
だから、直接案件を頼んだのだという。
遠月という苗字は木綿子の母親の姓なので、おそらくバレることはないだろう、と木綿子のおじは踏んでいるのだろうが、木綿子からすれば「ちょっと職権乱用すぎじゃない?!」と怒っている。

「そこまでして仕事欲しくない。忙しいのもヤダし」

「まあまあ……おじさんだって、遠月さんの仕事ぶり評価してるってことじゃないですか」

「うちの祖父はあたしが子供の頃、金銭的な援助をしようとしたことがあるんだけど、母は断ってるの。もちろん、あたしの祖父であることに変わりはないし、祖父の家で、おじさん夫婦と会食したりは何度もあるけど。可愛がられるのと、それは違うじゃん。だけど、うちの利益になるなら断るのも違うし。ちょっとムカつく。圧力〜」

なだめる理央の横で、フォークにパスタを巻き付け、心配そうに加奈子が話を聞いている。

「ん、まあ……。木綿子ちゃんとしては納得いかないだろうけれど、今まで甘えてくれなかったから、繋がりを持っておきたいんでしょう。親心だよね……。寂しいんじゃない?」

「そういうもんですかねえ……」

むくれた顔をして、木綿子が呟いた。
加奈子の息子の柚木は、父親の顔が見たいなどとは一度も言ったことがない。
前の職場で特別に仲がいい人もおらず、実家から離れ、住んでいるところを変えた今、柚木の父親である男とは一度も連絡を取っていなかった。
だがもし、柚木の父親である男がーー加奈子に実は子供がいると知ったらどう思うのだろうか。
加奈子は漠然と、木綿子の話を聞いて、そんなことを思った。

理央は理央で、少し不安そうな顔をしている加奈子が気になった。


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