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妻を他人に
【熟女/人妻 官能小説】

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妻を他人に (10) 変化-3

「ん……んん……気持ちいい……」
 もう一度ぎゅっと夫の身体を抱きしめる。
「ゆき可愛い」
「うふふ。ありがと」
「こんな可愛い奥さんが、他の男とエッチしちゃったなんて辛すぎて興奮する」
「もう……チュ……」
「気持ちよかった?」
「それ聞くの何度目?」
「何度でも聞きたい」
 辛そうな表情で聞いてくる夫が愛おしい。
「んーとね……気持ち……よかったよ……ふふふ」
「あぁ……ゆき……っ」
 夫婦の下半身が乱暴にぶつかり合う。
「ぁあん……パパぁ……んふぅ……んチュウ……」
「何度もイってた」
「ぁあぁあ……ごめんなさい……あんまり言わないで……んふっ……ぅう」
「女性ってあんなふうにイくんだなって……俺、見たことないから」
「んぁ……チュウ……」
「昔の彼氏とも、あんなセックスしてたの?」
「んん……してない……ゆきも初めてだよ……あんなの……」

 過去の性経験について正直に話す勇気はない。

「またしたい? ああいうセックス」
「ゆきね、本当はパパとだけしたい。本当は他の人となんてしたくない……」
「Zはまたゆきとしたいって」
「そんなこと言われたって……んん……」

 実は来週また、Zが来ることになっている。前回話題に出たダイエットや自宅でできるフィットネスについて「きちんと教えてあげますよ」と言われているのだが、おそらくそれだけで終わらないことくらい、ゆきにも想像はつく。

 また私は、抱かれるのだろうか――?

 ゆきは自らの容姿が人より優れていることに自覚的な女ではあったが、それでも「アラフォーのおばさん」の引けめはある。ふっくら肉づいてきた乳房とヒップは、下着のサポートがなければ少し垂れるようにもなった。女性経験豊富なZはそんな自分に失望するのではないかと恐れ、頼まれて仕方なくした相手にがっかりされたら立つ瀬がなくなるのを心配していたゆきにとって「またしたい」と言われたことは――自分がしたいかは別として――女性としての自尊心をくすぐられるものではあった。

「もし嫌になったらいつでもやめにしていいから」
「勝手にする前提で話進めないでよぉ……」
「そうだ! 合言葉決めようよ」
「合言葉?」
「NGワードみたいなの。嫌になったり嫌なことされたり……とにかくゆきがピンチのとき、その言葉を言ったら俺が止めに入る。そのための合言葉」
「べつに嫌なら自分で嫌って言えるし。あとそういうのって初めてのときに決めておくべきことでは?」
「前回は俺もそこまで気が回らなかった」
「もう……。でも、うふふ。なんだか面白そう。そうね、じゃあ……ショートケーキ!」
「いやそれ普通の会話でも出てくるだろ、ゆきなら」
「そっか」
「それに隣の部屋とはいえリビングの会話が聞こえるか怪しいし」
「たしかに」
「ゆきの喘ぎ声はよく聞こえたけどな」
「むーー」
「とにかくボツ」
「うーん、じゃあ咳払いするとか? 咳払いなら聞こえるんじゃない?」
「咳払いも無意識に出ることありそう」
「ていうかホントにまだ次があるともないとも言ってないんですけど……つい乗せられて合言葉なんて考えちゃったけど」
「ははは……」

 とはいえZのペニスを思い出すと、夫とだけ愛しあいたいという気持ちとは裏腹に、ゆきの下腹部はきゅうと収縮する。その男がまた自分としたいと言っている。合言葉ではないが、明確にノーの意思を示さないとおそらくは再び自分はZに抱かれることになるだろう。本当にそれでいいのだろうか?

「あのね……ちょっと真面目な話していい?」
「ん?」
「ゆきがZくんとしたのは……パパのためなの。パパが喜ぶなら願いを叶えてあげたいって思ったし、そうじゃないならしたくなかった……。それはわかってほしいの」
「もちろん。うん」
「それは今も変わらないの。そりゃあ女性だって気持ちいいセックスしたいっていう思いはあるけど、でもそれだけでパパじゃない人としたいとは思わない。いくら気持ちよくっても、旦那さんじゃない人とするのは……少し心の負担になります」


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