森の部屋へ-7
麻衣が頭の上から ティッシュを何枚か取り 股間を綺麗にして
森の胸に顔を乗せて
「 今夜は 何が食べたいです? 」
少し 甘えの籠った声で 聞くと
「 何でも良い 出来れば和食 」
麻衣の白い背中を抱き寄せ 上を向いたまま呟くように言った
「 お買い物に 行かないと 」
胸の上で 髪をかき上げ 麻衣が言うと
「 少し休んだら 出かけよう 」
森は 麻衣の裸を強く抱きしめて 目を閉じて 呼吸が静かに成って行く
麻衣も 森の胸の上で目を閉じ 酸味のある体臭を 鼻孔に感じながら
目を閉じて 静かに眠りに入って行った
午後の日差しが ベッドに差し込み 陽が落ち始めた寝室で
太った腹の 森に抱き着くように 麻衣は寝息を立て
森が目を開け 少し悲しそうな目で 麻衣の寝顔を覗き込んでいた
1時間程立った時 森が目を開け 起き上がり
体を外された麻衣が目を開けて
森を見上げ 優しい目で森が
「 買い物 !! 」
ぶっきら棒に言うと 寝室のクローゼットから 服を取り出し着ると
「 麻衣 ワンピースだけな !! 」
分厚い唇が嫌らしく 歪んで 言う
麻衣は 立ちあがり諦めた顔で クローゼットに掛けた
ワンピースを羽織り
リビングへ行くと 森がソファーから
「 スカートを上げて 」
麻衣がスカートの裾を持ち 上げると 白い太腿に有る 濃い陰毛が現れ
満足そうに頷いた森が立ちあがって
「 行こう!! 」
エレベーターに乗り込み 地上に出ると歩き初めて
麻衣は後ろを付いていた
時折の 強いビル風が 麻衣のスカートを翻させ
麻衣は バックを持った手で
スカートを押さえながら 森の後を付いて行き
駅前に有る 有名な百貨店の地下に
エスカレーターで降りている時
ー ふわっ ーー
地下からの軽い風が 麻衣のスカートを翻らせて 股間部分まで上がった時
慌ててスカートの前を押さえたが 昇って来るサラリーマンが目を丸くして
振り返って 麻衣の後ろ姿を追っていた
「 見られました 」
訴える様に 森に言うと 薄笑いを浮かべ
「 見た奴は ラッキーだったな 」
唇を歪め 下卑た笑いを上げ
「 好きな物を 買え !! 」
買い物カートを持つと 麻衣の後ろで待つ
掃除をしている時 冷蔵庫の中を見たが
ビールが 1ケースと 白のワイン
後は水が2本しか入っていない
冷蔵庫を見た時 麻衣は溜息を付き
夕飯を何にするかと悩んでいた
野菜売り場で じゃが芋 キャベツ 人参 ゴボウを取り
鮮魚売り場で 刺身の盛り合わせと 白滝
豚肉をカートに入れた時
「 此れも 」
森がローストビーフの塊と ステーキ肉を放り込み
籠の中を覗き込んで こんなものかと 呟き 酒のコーナーで
ワインを4本 入れ
「 帰るぞ !! 」
相変わらずの ぶっきら棒な言葉で 麻衣を見る
帰り路 麻衣はスカートを押さえ 森の後を付いて歩くが
高いビルに囲まれた 駅前は 予測のつかない ビル風が吹き
麻衣は何度も 白いお尻を 道行く人に 見せていた
部屋に入り 冷蔵庫の中に買って来たものを収めている時
「 麻衣 ワンピース !! 」
ソファーに座って ビールを 飲み乍ら 厚い唇を歪めて
睨んで来る
「 ゴメンナサイ 」
慌てて寝室で 裸に成り 青いエプロンを首にかけ
キッチンで 夕飯の用意を始めた ご飯を炊いて
洗濯物を取り込む麻衣の姿を
森はビールを飲みながら見つめていた