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Twin Guns 無敵の女刑事
【制服 官能小説】

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高嶋謙也の遺伝子-21

 よほど自慢の姉ののだろう。和也は小さい頃から姉がどれだけ自分に目をかけてくれたかを嬉しそうな顔で話した。
 (よっぽどお姉さんが好きなのね。)
彩香は微笑ましくなる。自分にも弟はいるが、振り返れば些細な事で何かと喧嘩ばかりしていたような気がする。だが後腐れないのが血の繋がりなのだろう。翌日にはまた普通に戻り、そして喧嘩をしていた。それはそれで仲がいい証拠かもな、彩香はそう思った。
 父の孔明の写真も見せて貰った。穏やかそうな顔つきにもどこか芯の強さを感じるような顔。きっと若い時はモテたんだろうなぁと思う。
 (面影、あるわね…。目元なんてそっくり。)
和也の顔を見てそう思った。優子の顔を思い出すが、優子は口元が母の杏香にそっくりだ。顔全体に漂う上品さもしっかり継承しているように感じる。が、目だけは父の孔明にも杏香にも似ていなかった。
 (何だろう、山田優子の目…、父親も母親もどちらかと言うと穏やかな目をしてる。和也も。でも山田優子の目は3人とは全く違う…。目の奥で常に何かを企んでるような目…、でもあの目、どこかで見たような気がするんだけど…、誰だったかな…)
彩香はそれだけが引っかかっていた。
 和也と彩香の会話に参加せず、傍に座り節目がちに聞いている杏香は、彩香からすればなるべく情報をこちらに出さずに聞かれた事だけを答えようとする意図が感じられた。彩香が聞くと、どこか言葉を選んで口にしているようにも見えた。だが最近の優子の話になると彩香を見つめ心配そうな顔をしている。それは間違いなく親が子供を心配する顔だった。
 (これは間違いなく親子ね。現在勤めてる会社は分からなかったのは引っかかるけど、特に普通の家族。まぁ何か秘密はありそうだけど…)
杏香の顔を見てそう思った。
 「孔明さんは帰り、遅いんでしょうか?」
そう聞いた時、杏香の顔が一瞬だけ強張ったような気がした。
 「ええ。毎日帰りが23時頃で。何から何まで自分でやらないと気が済まない性格で、器具の発注から何まで自分でやっていてどうしても帰りが遅くなるんです。」
申し訳なさそうにそう答えた。
 「親父にお姉ちゃんには無関心だから、聞いても何も分かんないですよ、多分。俺に聞いた方が分かりますから!」
 「そうですか。分かりました。」
若菜からはあまり踏み込んだ話はするなと言われており、だいたいの話は聞けたので、今日の所は撤収する事にした。一応今日の15時発の飛行機で帰る予定だ。一先ずは山田家を後にして若菜にもう一泊していいか確認する事にした。
 「お邪魔しました。ご協力ありがとうございました。」
頭を下げる彩香に手土産と、タクシーまで呼んでくれた。丁重な見送りを受けタクシーに乗り若菜に電話した。

 「もーいいから帰って来なさい。ホテルでゆっくりオナニーしたいのは分かるけど、飛行機のキャンセル代は出さないからねー?」
そう言われて、まだ調べたい事はあったが諦めて帰京したのであった。


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