第二十五章 欲情-3
「うん、綺麗や・・・。
こんなベッピンさん見た事ないわ。
スタイルも抜群やでぇ・・・」
一度、天使の笑顔を獲得した男の舌は機関銃のように恵の心を熱く溶かしていった。
毛嫌いしていた関西言葉は返って飾らない真実味が感じられ、劣等感を抱いていた自分の容姿に自信を与えてくれる。
啓介にしても自分の本当の気持ちであったので、次々にフレーズが浮かんでくるのである。
この辺が夫の武とは違う所であった。
スマートで淡白な性格が好きだったのに、今は物足りなく感じている。
暑苦しく嫌いであった義父の言葉が、甘い旋律で恵の心に忍び寄ってくる。
恵は買物をした帰り、義父が運転する車の助手席で大きく伸びをする。
小ぶりと思っていたバストの膨らみがタンクトップにクッキリ浮かび、男を挑発した。
カーブに車が傾くと大げさなアクションで啓介の肩に寄りかかってくる。
男が買ってあげた高級化粧品の香りに混じって、女の汗の匂いが程良く鼻をくすぐる。
そのままシートに押し倒して天使を陵辱する誘惑に何とか耐えた啓介は、持ちかえった欲望を自分の部屋や浴室で放出するのであった。
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『恵、めぐ・・・み』
愛らしい唇を思いきり味わい、想像の中で次々と犯していく。
『あんっあんっ・・いいっ、いいー・・・
お義父さん、お義父さん・・ああぁ・・・』
透き通る声をメス犬の叫びに変える。
『おぉ・・おおおぉ・・・
恵、好きやっ・・・
恵、めぐみ・・・めぐ・・みぃ・・・』