第二十九章 最後のルール-1
第二十九章 最後のルール
「というわけで・・・
本日が、最後のスワッピングとなります」
藤本さんの言葉に、7人全員がジッと耳を傾けている。
「ルールはいたってシンプルです」
秋生でさえ、口を挟まずに真剣な表情だった。
「それぞれのパートナーが、
プレイ側と撮影側に分かれてグループを作ります」
「ええっ・・・?」
驚きの声が新藤さんから漏れた。
僕よりも一瞬、早かっただけのことだが。
「互いのパートナーのセックスを撮影するのです」
相変わらず、凄い内容を淡々と説明していく。
「厳密なものではありませんが、
一回射精するごとに交代するのが、
分かりやすいでしょうね」
まるでテニスの、ダブルスのコーチのようだ。
「午前中、一通り・・・
言い方が変ですが・・・
終わりましたら、
一旦、昼食休憩とさせていただきます。
お風呂にも入り、身体を休めた後は・・・」
僕は少し呆れた気持ちになっていた。
その内容は段取りよく、緻密に計算されている。
セックスについては、この人には到底かなわないと思った。