第十五章 変化(画像付)-5
抵抗できる自信は無い。
昨夜もそうだったから。
錯覚とはいえ、義父に犯されながら快感に耐えきれずに自分から唇を重ねたのだ。
夫の唇を、舌を義父だと思い込み貪っていた。
(ああ・・わたし・・・お義父さんと・・・)
いつしか、恵は義父の視線に絡ませるように見つめ返していた。
朝食の時は目が合うと反射的にそらしていたのに。
夫がいないことが大胆にさせるのだろうか、見つめ合う心地良さに浸っている。
身体が熱い。
今夜も義父と共に昇るのだろうか。
いけないとは思うのだが、不条理にも頭に浮かぶのだった。