『恵美の場合』-6
男は、恵美の手首を固定していた腰ヒモを解き……恵美を四つ這にさせる……
「こんなに、パックリと口を開けやがって……折角、俺が奥深くにタップリ吐き出してやったのに……ダラダラおもらし、しやがって……」
尻を突き出した恵美の……精液を垂れ流す花びらを眺め、男が侮蔑の言葉を吐く……
「もう一回、やり直しだな……」
恵美の腰骨を掴み、今度は背後から狙いを定める……再び、肉棒が恵美の中に挿入された……
『ううううっ……うっ……ぁうっ……あああうっ……』
パンパンと恵美の尻と男の腰が、ぶつかり合い……恵美と男の結合部では、愛液と精液が混ざり合い……男の肉棒の動きに合わせ……クチュ……クチュ……と卑猥な音が立っていた……
『うっ……ああっ……あああうっ……』
「後ろからの方が、好きなのか……ほら……此処をグリグリされると……気持ち良いんだろ……」
『あうっ……あーぁあっ……ぅぁあーっ……』
深く……激しく……肉棒が……恵美の肉襞を削り上げる……
『ううっ……ううっ……ううっ……』
枕に顔を埋めた恵美……望んでいない相手との行為で……こんなに頭の中が、真っ白になるなんて……肉襞の震えが止まることはなく……上下左右も解らぬ程になっていた……
飽きることなく……恵美を凌辱し続ける男……
何度、男の精液が吐き出されたのだろう……
何度、男に昇り詰めさせられたのだろう……
恵美の口中で、男の肉棒が、ビクビクと痙攣している……透明に近い色になった精液が、恵美の唇から零れ落ちると……
「よーし、OK!……ご苦労さん……」
不精髭の男が、沈黙を破る……ファインダーから目を離し……僕の方を向くと、親指を立ててニッコリとした……
「お陰で、良いのが出来そおだよ……」
恵美を突き上げていた男は……既にバスルームの中に消えていた……
「それじゃあ……お疲れさん……」
不精髭の男は、慣れた手つきで、機材を片付けを終え……僕の肩をポンと叩く……
「これ、部屋代も入っているから……後、頼むよ……」
僕に、銀行の名の入った封筒を手渡すと、部屋の入り口に歩を進める……シャワーを浴び終えた男が、僕に無言でペコリとお辞儀をして、不精髭の男の後を追った……
……カチャ……
静かに扉が閉まり……この広い部屋に、僕と恵美の二人が取り残された……
ベットルームには、先程まで繰り広げられていた情事の熱気が残っていた……ベットの上には、放心状態の恵美……焦点の合わぬ眼差しで、ぼんやりと天井を見つめていた……
「恵美ちゃん……」
僕は、恵美に寄り添うように……ベットに横たわる……既に、僕も全裸になっていた……
……汗と体液に塗れた恵美の体を……頭の天辺から、爪の先まで、優しく撫で上げたあと……僕は、恵美の上に……覆い被さった……
……僕の我慢汁を垂らした肉棒が、まだ火照りの残る恵美の中に……
『うっ……』
僕のエラの張り出したカリが、恵美の膣口を通過する時に……恵美は短い唸り声を発した……僕は、我を忘れて恵美を突き上げていた……
ヌルヌルと生暖かい恵美の肉襞に、僕は肉棒をゴリゴリと擦り付ける……散々待たされた僕の肉棒が、恵美の中で暴れ回っていた……
『…………』
僕の行為に、恵美が抵抗する事は無かった……いや、正確には、抵抗する力が残っていなかったのであろう……
「うぐぐっ……」
僕の肉棒が……恵美の中で破裂するほど……大きく呼吸していた……
『…………』
恵美の化粧の崩れた、大きな瞳から……大粒の涙が零れ落ちていた……
「恵美ちゃん……もお、こんな時間だ……送って行くよ……」
『…………』
僕の語り掛けに、恵美が応答する事は無かった……