甘い同棲生活F-9
ブブッ……というモーター音と、加奈子と、理央の荒い吐息が静寂な室内に響く。
もう加奈子は、胸の愛撫だけで我慢ができなくなりそうだった。
「ん、ん、ぅ……んっ、だ、め……っ」
顎が上向きになる。
口を半開きにさせて、すべてがだらしなくなるのがわかる。
だが、一方で体には力が入ってーー
「ん、ん……!」
がくん、とめいっぱい体を仰け反らせた。
ぎゅぅうっと子宮が、ナカが締め付けられる。
下着の中は用をなさないほどに、とろとろに溶けきっているはずだ。
絶頂を迎えたことに気づいた理央は、スイッチをオフにして、枕元に置くと、加奈子のメガネを丁寧に外してやる。
体を震わせ、肩で息をする加奈子の、汗ばんだ肌に触れて優しくキスを落とす。
表面をなぞられるだけで、びくびくと震えるような刺激が襲ってきた。
その唇は、腹へ、太ももへと下半身へずれていく。
そして、加奈子の両脚を揃えて、上げさせると、理央は加奈子の尻の下に手元にあったバスタオルを敷く。
「えっ……?」
何をされるかわからなくて声を上げた。
「は、ぁ、……ん」
脚を揃えて上げた状態で、理央はふくらはぎの辺りで舌を動かす。
後ろ手に縛られている加奈子は、不自由な体勢で、びくびくと体を震わせるしかない。
「ん、ん、恥ずかしいよ………。あっ」
左手で足首の辺りを押さえながら、右手で、クロッチをストッキング越しになぞる。
熱く、蒸れて、濡れたそこ。
かぁあっと加奈子の顔が熱くなる。
「ね、動けないから……こんな、んん、やだ……」
その言葉に理央はゆっくりと脚をおろしてやる。
加奈子が安心したのもつかの間ーー加奈子のは脚はM字に開かされて、ストッキングに理央が手をかけた。
ビィイッとストッキングが裂ける音。
クロッチの辺りを纏う薄布を、理央は引っ張ったのだった。
反射的に脚を閉じようとするが、理央はそれを許さない。
ローターを手に取ると、濡れて、裂けたストッキングの隙間から、色を変えて透けた白いショーツの上に、それを当てる。
「あ、ぁ……?! や、やぁ……っ」
ブブッと音が鳴り、理央は円を描くようにして、シミを作ってしまった辺りに優しく当てる。