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先輩のセカンドバージンは僕のもの
【熟女/人妻 官能小説】

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甘い同棲生活F-3

いつもそれぞれの車に乗って出社するが、出る時間はいつも一緒だ。

今日は木綿子の家から、いつもよりも、かなり早めに出社した。
まだ、おそらく誰もいないのではないか、という時間だったが……

「うぇ……」

自分の席を見やると、隣の席には加奈子が既に座っている。
白いシャツに、珍しくハイウェストのタイトスカート。
揃いのグレーのジャケットは椅子にかけられていた。

理央はとぼとぼと席に向かい、「おはようございます…」と聞き取れないほどの、蚊の鳴くような声で挨拶する。

加奈子が周りを見渡し、誰もいないのを確認する。
立ったままの理央の力無い腕を、座った状態でぐいっと引っ張り、胸元の辺りに鼻を押し付けるような体勢を取った。
会社であるにもかかわらず、距離の近い加奈子に、加奈子が何を考えているかも分からない状況でどきんっと胸が高鳴る。

「シャツ、タバコくさい。今日午後から外回りでしょう。こんなにおいつけて行くつもり?」

「う、うぅ……」

あまりに冷静すぎる指摘に、何も言い返せない。
朝まで帰って来なかったことを感情的に責められるほうがよっぽどよかった。

加奈子がデスクの下から白いトートバッグを取り出し、手渡す。

「ごめんなさい、部屋勝手に入った。シャツとネクタイ、入ってるから着替えておいで。理央の香水も入ってる」

「う、うん……ありがとう」

切ない状況にもかかわらず、会社で「理央」と呼ばれ、いけないことをしているようで、どきどきしてしまった。

着替え終わり、デスクに戻ってみると、机上にはスポーツ飲料のペットボトルが置かれている。
加奈子は理央が戻ってきたことに何も言わず、仕事をし始めていた。

人も出勤しはじめ、ちょうど木綿子も出勤してきた。







まだ朝礼が始まるには時間がある。
加奈子は木綿子のもとへ向かうと、廊下へ出てくるよう話しかけた。

「すみませんでした……」

廊下で、木綿子は加奈子に深深と頭を下げる。

「責めたいわけじゃないから、気にしないで。あ、これ……二日酔い大丈夫? 無理して付き合ったんでしょう」

理央のデスクに置いたスポーツ飲料と同じものを手渡す。
木綿子はおろおろしながら、それを受け取った。

「彼、お酒強いほうだと思うんだけど……。お付き合いする前だったんだけど、潰れちゃって亨くんがうちに連れてきたことがあるの。そういう飲み方するときって、あたしとの何かだと思うから」

「……そんな感じはあったかも……」

「何か言ってた?」

「逆。中村さんのこと、何にも言わなかった。いつもなら惚気けるのに」

ふぅ、と加奈子がため息をつく。

「喧嘩……ですか」

「やだ、喧嘩なんてしてないよ。彼ね、考えすぎちゃうんだと思う。真面目だから……。とにかく、昨日はありがとう。木綿子ちゃんのお洋服とかおうち、汚したりしてないよね?」


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