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先輩のセカンドバージンは僕のもの
【熟女/人妻 官能小説】

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甘い同棲生活F-2

加奈子が大人すぎる。大人すぎる対応が怖い。

そのあとには不在着信も、メッセージも来ていない。

「マジかよ……僕……」


(とりあえず、何も、なかったよね……?服着てるし……)


「と、遠月…さん……」

一応、呼びかける。
触るのは、ダメだ。そう思いながら、もう一度声をかけた。

「ん……、佐久間くん……?」


(そりゃ、そう思うよな?!?!男の声がしたら!!!)


「ち、違う。僕。遠月さん、起きて」

「ん…………?」

木綿子が体を起こす。

木綿子は理央の顔を見て、咄嗟に服を着ているかどうか確認した。
そして、ローテーブルに乗っている酒の缶を確認して、髪をガシガシと掻きむしり、はぁ、とため息をつく。

「ぼ、僕……覚えてない……。ごめんなさい……。僕、無理やり、来ちゃった……?」

男の自分が無理やり、木綿子の家に押し入ったのではないかと心配する。

「ーー違う。覚えてる。えっとね、すっごく具合悪そうで、みち草からすぐだからって家に連れてきた。だけど、まだ飲むって佐藤くん聞かなくて。少しお酒飲んだら、さらに具合悪くなって、バタンキュー。
何時だったか忘れたけど、佐藤くんのスマホに中村さんから電話かかってきて、でも寝てたからあたしが出たの。すいません、すぐ帰らせますって謝ったけど、あたしも酔っぱってて、寝ちゃった。んで、今」

「す、すみませんっ。僕……」

ベッドの上で正座して、ぺこぺこと頭を下げる。
こんなに酔っ払ってしまうなどーー以前、加奈子のことを会議室で押し倒した時以来だ。
結局、自分の心は、加奈子のことしか考えていない。

「いや、誤解されてもおかしくないようなことしたの、あたしでしょ。中村さんに迎えにきてもらえば良かった。ーーでも酔っ払いながらも、帰さない方がいいと思ったんだよね。昨日、中村さんの話、全然しなかった。いつもなら惚気けるじゃん」

「ギリギリまで寝てた方がいいよ」と言いながら、木綿子は立ち上がり、バスルームへと向かった。
がつん、がつん、と頭を打ち付けるような鈍痛。
頭痛にはかなわず、木綿子に言われるがままに布団に潜る。

ーー木綿子の匂いが香る布団。
二日酔いのせいもあるだろうが、普段木綿子が身にまとっているこんなにも官能的な匂いに対して、性的な欲求が何も沸かなかった。


(加奈子の布団に入った時は……)


ーーこの布団、すっごい、いい匂いするんだもん。さすがにこんな小さい子供の前でさかりたくない……


初めて、彼女の布団に入った時の記憶がありありとよみがえる。

背中に回した加奈子の手が、理央の体をなぞる。
その指先が腰を、胸板を這い、さらには理央の唇をーー

加奈子にキスされて、頭がクラクラした。


(加奈子と……寝たい)


ぎゅぅうっと目を閉じる。
あまりの具合の悪さに、理央はそのまま眠ってしまった。


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