ツーショットー２-2
二人は奈岐のクリトリスで快感を限界まで追い求めていった。奈岐のクリトリスはどこまでも快感に貪欲な性器だった。いやがりながら亮の執拗な愛撫を拒むことが出来ず奈岐自らその快感の限界を超えていった。奈岐は朦朧として来ていた。奈岐の膣口からは刺激をされていないにもかかわらず愛液が漏れ溢れ出していた。それは粘調だったがあまりに多量に出ていたため、奈岐のアナルまでも濡らしていた。
亮はまだまだ奈岐を仕合せにしてあげようとしていた。奈岐の敏感そのもののクリトリスと膣口への刺激を同時に行うことだった。膣口をその周りと一緒に繰り返し優しく刺激していく、同時に皮から完全に出てぷっくりと膨らんだクリトリスへお摘まんだり弾いたりの刺激を繰り返すことだった。奈岐は亮の指示通りにその二つへの刺激を繰り返した。
「ああーん、、もう気持ち良すぎておかしくなっちゃうッ、、、りょうさあ〜ん！、、、そこがいいッ！、また逝っちゃうウー―ッ！逝く逝く逝くウッ！」
「いいよ、何度逝ってもいいんだよ、逝きたいだけ逝きなさいッ！」
奈岐の貪欲は亮に素直に従い、頭がおかしくなってしまうほどの快感へと進んでいった。こんなに続けて逝ったことは無かった、続けて逝くとはこういうことだった。堪らない快感が奈岐を虜にしていた。亮に導かれてその道を進んでいくしかなかった。亮を愛していた。女としての喜びの深さを追い求めていく仕合せを思った。そして亮が欲しかった。
亮は、膣口とクリトリスを十分に刺激し続け、奈岐を絶頂に立たせ続けた。
奈岐の反応が極めて優れ、絶頂に立ち続けていたため、亮は同じことを繰り返した。奈岐は膣口とクリトリスが今最も快感が得られるスポットだったのだろう。しかし、これからの性愛の旅はそのさらに奥深いところへ入って行くことになる。
繰り返され続けられた絶頂によって奈岐の膣口は弾力と粘調力を迸らせるようになっていた。並みの男はこの膣口に入れた途端に精液を出してしまうだろう。奈岐の膣口が精液を欲しがっている何よりの証左だったのだろう。
奈岐は精液を膣に放射されたことが無かった。精液を注ぎ込まれた膣は精液の男性ホルモンによって男根を包み込み刺激するように変化を遂げていく。奈岐には亮の愛撫によって膣口の変化は起こっていたが、膣の中の変化はまだ十分でなかった。亮には膣口とクリトリスへの愛撫で、奈岐が浮気はしたことがあっても膣の中への精液の注入までされたことがないことがうすうすわかってきていた。それはＧスポットとクリトリスへの愛撫によって亮が直覚したことだった。
今日のチャットは既に二時間を超えていた。亮はさらに一時間はこの快感を奈岐に与え続けるつもりだし、その一時間が奈岐にとって必要な時間と言うこともわかっていた。
亮は、奈岐の膣に指をさらに入れ込んで、Ｇスポットとクリトリスを同時に刺激していくことにした。指を深く入れ込んで奈岐のクリトリスの裏の方のザラザラとした感触のＧスポットをゆっくりと押し返し押し返しを繰り返していった。同時にクリトリスを摘まんだり弾いたりに対しても手を抜くことは無かった。奈岐はその前のチャットでもこの刺激を味わっていたが、今日はここまでに掛けた時間と刺激によって新たな快感へと昇華してきていたことを悟った。とてつもなく気持ち良かった。
また奈岐は逝き続けた。その間隔はほとんど無いに等しかった。文字通り逝き続けていた。もう奈岐は手と指の動きを止めることが出来なかった。快感に溺れた。亮に導かれる世界に浸ることしか見えなかった。亮を愛していた。
それは延々と繰り返し続けられた。奈岐は逝き続けていた。仕合せだった。でも亮が欲しかった。その愛がほしかった。そうやって一時間近くＧスポットとクリトリスを刺激し続けられ絶頂に居続けた奈岐は亮のおちんちんが、精子が欲しかった。そう奈岐はここまで女として生きて来て、本能的な受精欲求が我慢できないほど高じていたのだった。それがこんなに究め続けた絶頂によってようやくその本性をあらわしたのだった。今味わっている仕合せ感の正体はそれだった。
亮は無意識にそれを感じたのかもしれない。おもむろに「いれてほしいんだね、いれようか？」と誘い、奈岐は朦朧とした中で頷いていた。そして二人はさらに膣口、Ｇスポットとそれぞれを長く長く擦り合い続けて、奈岐はまた何度も逝き続けた。愛する亮の陰茎による膣への刺激はこれまで以上の絶頂を奈岐に与えた。いつまでも続けていたかった。
しかし、終わりはやってきた。亮の我慢が限界に来ていた。奈岐の膣の刺激がすごいものになってきていた。二人は一緒に逝き合うことを確かめ、最後の瞬間に全てを懸けて激しく動きあった。お互いを見つめ合い、最後の瞬間に向けてほとばしる愛情をその動きに込めた。そしてこれまでにない最高のセックスが完結した。
「あああーーーーあああーー逝く逝く逝く逝くウう―ーー逝くウーーッ！！！！！！りょうさあ〜んッ！！！！中に出してえ―――っ！！！好きイ―っ！！！」
奈岐は心から満足した。快感を超えた快感だった。これからもずっと亮に満たしてもらいたいと心から思った。奈岐は素直に好きになったことを自分に認めた。
亮にとってもこんなに相性のいい女性ははじめてだった。お互いがこころも身体も満ち足りた最高の性愛の時間だった。
二人はピロートークでもそのことを確認し合った。離れがたい糸で結ばれているように感じた。
亮の頭の中には、チャットを超えて奈岐と直接にいつか逢うことになるだろう、逢いたいという思いが湧いていた。直接逢って同じようにこころと身体で愛し合う至高の時間を持つことが運命づけられているような気が確かにしたのだった。先を急ぐ必要は無かった。二人には二人に通じ合う何かがすでに有った、亮にはそう思えていた。