ツーショットー1-2
でも亮は、奈岐と素顔を見せあって話をしたかった。なにか心が通じ合えるような気がしていた。そして、前回亮の趣味のブログのことも教えていてそれを奈岐が見てもくれていたし、メールのやり取りがとてもお互いに気持ち良く出来てもいたので、思いっ切って素顔を見せてくれるようにお願いしてみようと思っていた。それはまたひとつのハードルを越えることでもあった。
「うん、そうだね、二人っきりで楽しもうね、ねえ、お願いがあるんだけど、いいかな?」
「うん、なに?」
「あのね、お互いにマスクをとって素顔にしない?どうかな?ぼくはなぎちゃんとは是非そうしたいと思っていたんだけど、、、、」
奈岐は唐突な感じを受けた。一瞬たじろいだけれど、奈岐自身も期待していたことかもしれなかった。亮は奈岐にとって特別、そう思い、一瞬の間をおいて、
「うん、じゃあ、とろうかな、、、、」
「じゃあ、ぼくが先に取るね」
「あ、優しいそうな顔、、、素敵」
「そうお、そういってくれるとお世辞でも嬉しい」
「じゃあ、わたしも取るね、、、どうかなあ?りょうさんにがっかりされちゃうかなあ?」
奈岐が丁寧にマスクをとると、ぽっちゃりとして素肌のわかる自然なメイクの可愛い笑顔があらわれた。亮は、想像通りの奈岐の可愛さにドキドキと胸が高鳴った。本当に可愛かった。アラフォーと言っていたがとてもそうは見えない。どう見ても三十代前半、しかも目の前にあらわれる身体全体が成熟した女の豊饒を表現して、強く亮を引き込んでいく魅力にあふれていた。こんなに胸がときめく女性に逢ったことは何十年となかった気がした。亮は、言葉が出なかった。しかし何かしゃべらなくてはいけない、大人なんだから、と思い、
「なぎちゃん、ほんと可愛いなあ、もうぼく、ドキドキしちゃうよ、ますます好きになってしまう、、、、きれいだよ」
「そう言ってくれるのりょうさんだけ、そんなに可愛くないから、わたし」
「いやいやホント、可愛いよ、なぎちゃん、好きです、今日ぼくとデートしてくれてありがとう」
「わたしもりょうさん好きですよ、、、、なんだか、そんなに見つめられて恥ずかしい」
「いや、ずっと見つめていたい、なぎちゃんのその可愛いくって綺麗な顔を」
「やだあ、りょうさん、恥ずかしいよお、、、」
「なぎちゃん、キスしよっ、その紅い唇を味わいたい」
「うん、こうお?」
といって目をつぶって顔を近づけてきた。アップで奈岐の綺麗な顔が近づき、亮は思わず抱きしめたくなった。
「ちゅっ、ちゅっ、可愛い!なぎちゃん、大好きだよ!」
「りょうさん、好き!」
そこになにかが生まれようとしていた。奈岐はお互いの心が通じ合っていそうなことを感じていた。この人とこれからも一緒にいたいと奈岐は思い始めていた。そしてキスしかしていないのに奈岐はクリトリスがじんじん脈打っているのを感じていた。それは心と身体両方が亮を求めているなによりの証拠だった。
「なぎちゃん、耳にキスするよ、、、、、(奈岐が髪をかき上げて耳を見せると)、、きれいな可愛い耳だ、ちゅっ、チュッ、、、、、しゃぶるよ、いいね」
「うん、、、、あ〜ん、、、、、」
「なぎちゃんのうなじにキスするよ、、、舌でなぞるからね」
「うん、、、、、」
「胸に触るよ、優しく触るからね、服の上から乳首を探そうかな」
「うん、りょうさん、、、いっぱい触って!」
エアーセックスというのは、普通のセックスだと黙って性感帯を愛撫することが多いのと違って言葉を使って伝え合わなければならない、それが妙にいやらしく、お互いの官能を刺激した。またお互いが言葉で伝えあうことで奈岐は亮の思っていることが直接声で伝わって愛おしさが増すのを感じていた。それは奈岐の一番感じるところ、クリトリスへのじんじんと伝わる血脈の疼きが証明していた。
「なぎ、可愛い!胸元にキスするよ、舐めるよ、、、、」
「あん、、りょうさん、、、、」
「なぎ、服を脱がすよ、きみの身体が見たい!」
「うん、、、、」
と言って奈岐は上に来ていたカーディガンのボタンを一つづつはずし、脱いでキャミソール姿を魅せた。薄紫のキャミソールが奈岐の豊満な乳房と身体を艶めかしく包んでいた。亮はキャミソールの上から舐めたいと思った。
「キャミの上から舐めるよ、ぺろっぺろーーー」
「あん、りょうさん、いやらしいよおーーー」