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熱帯魚の躾方
【SM 官能小説】

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回想(一)-2

 まずはアイマスクをして、SMビデオで観たように後ろで左右の腕の肘を互いに持つように組んで貰い手首に綿ロープを巻いていく。左側から乳房の下に縄を回して背中に回して先のロープに引っ掛けて、右側から乳房の上にロープを通す。背中に回して、蜘蛛の巣のようになりつつある交差点に引っ掛けて、首の左側から乳房の谷間を通して乳房の下にあるロープに通して二回捻り、乳房の上のロープを挟んで二回捻る。ロープに絞られた乳房がせり出して見える。首の右側を通し蜘蛛の巣に結び、余ったロープは巻いて整える。
 もう一本ロープを用意し両脇から通して上から脇の下に通った二本のロープを絞り、蜘蛛の巣に結ぶと更に乳房を強調する。
 縛っていくと、徐々に彼女の吐息が荒くなっていくのがわかる。縛られせり出した乳房を後ろから持ち上げるように揉みしだく、「ハァハァ…。」更に吐息が荒くなる。乳首が透けて見える黒いレースのブラの上から人差し指と中指の先で乳輪の上を円を描くようにゆっくりと這わせる。円を縮めて乳首に触れそうになると遠ざけ、また乳房を揉みしだく。三回ほど繰り返すとか「ハァハァ、さ、触って…。」「どこを?」「ハァ、ち、乳首。」「駄目だよ。ちゃんとお願いしなきゃ。」「乳首触って、お願い。」暫くは黙って、焦らして。乳房を揉んでから乳首を強く指で抓む。「ヒー、アッ、アッ…。痛っ。」構わず勃起した乳首を親指と中指でダイヤルを捻るように抓み、人差し指の腹で乳頭を擦る。「アッアッ、ダメー。」彼女は内股になり、腰を前後にくねらせてへたり込んだ。「ダメでしょ!勝手にイッたら。」無言で喘いでいる彼女を椅子に浅く座らせ、手摺に両足を縛り付けた。所謂、M字型の開脚縛りだ。初めて買ったローターのスイッチを入れる。「ブーン」と音がする。振動部は私の親指よりやや大きい位、コードが60cmほどあり指二本分ほどのコントローラーに繋がっている。上部にコントローラーから少しはみ出る500円玉位の丸いギザギザしたスイッチがあり、時計回りに少し回すとスイッチが入り下の赤いランプが点く。動きの強さは円形のスイッチで調整出来る。
 ブラの上から乳房の周囲を8の字を描くようにローターが旋回させる。徐々に輪を縮めて右の乳輪をなぞる。「どうして欲しいの?」「乳首に」「ちゃんと言って!」「乳首にあてて。」当てずに左の乳輪へと移る。「えっ、何で?」「ちゃんとお願いしないから!」「ち、乳首に当てて…。」言いきる前に左の乳首の上を這わせ、同時に右の乳首を弄ぶ。
「ヒッー、アッアッー。」腰がうねっている。「また、イッちゃうの?」ローターと右手をパッと離す。「えっえっ、何でー?」答えずに彼女のレースのパンティの中へとローターを入れる。パンティの中は白濁した粘性の液で濡れて糸を引いていた。濡れたラビアを広げコードを引きクリトリスへ当たるように調整する。コントローラーを持ちスイッチを入れる。弱く「ジー」っという音がして振動し始める。「アッ、ハァハァ。」暫く放置しながらズボンとトランクスを脱いだ。「ほら、自分ばっかりじゃダメでしょ!」亀頭で彼女の右頬を突く。赤い唇が大きく開いて、パクリと加え込む。唇を前後させながら、時折舌先で根本から裏筋、鈴口へと舐めあげてくる。主婦のフェラチオは、これまで何度も抱いてきた同年代や年下の娘達とは全く違う。込み上げてくる射精感を腰を引いて躱す。「いい?このままちゃんと咥えたままだよ!」「うん、うん。」黙って首を立てに振った。ローターのスイッチを下へと回す。「ブーン」という強い音に変わる。「ウグッ、ウゴッ、ウウウー。」彼女の腰が跳ねた。何度も面白いようにうねって跳ねる。
ペニスを口から吐き出し、よだれまみれの唇で「お願い、止めてー、感じすぎるー!」わざと10秒ほど放置してから止めた。
 今から思えばとてもSMとは呼べない幼稚なプレイだが、これが始まりだったと思う。二人の間で少しずつルールが出来上がっていった。痛いことや汚いこと、人格を卑下する呼び方や言動は禁止。一番やってみたかったアナルプレイも残念ながら禁止だった。
 この主婦との関係は一年ほど続いたが、彼女の夫の転勤で蜜月は終わりを告げた。最初のプレイから別れるまでの半年ほどの間、色んなことをやった。縛り、バイブ、露出、放尿。別れる一ヶ月前にはベッドに腰掛けて目隠しをして後ろ手に縛り、対面座位でしている時にローションで濡らした中指をアナルに挿入して、ペニスと交互になるよう出し入れした。入れた瞬間こそ「嫌ー!やめてー!」「お願いやめてー!」と抵抗したが、達すると同時によだれを垂らし目も虚ろに気を失っていた。
 アナルセックスまでは出来なかったが、恥ずかしがって嫌がる彼女のアナルに指やローターを入れながらのセックスは強烈な快感をもたらしてくれた。
 
 この主婦と別れた後、我慢ならなくなり、当時付き合っていた本命の彼女にもSM誌を見せてプレイに誘導しようとしたが拒まれて、「目隠しだけなら」と何とかプレイの入口に辿り着き、後ろ手に縛って同じ様にローターで責めた。パンティの中にローターを入れて、ほとんど答えない彼女の口にペニスを突っ込むと、喘ぎ声が嗚咽に変わり、泣きじゃくった。慌ててペニスを抜き、目隠しを取ると、「ハァ、ハァ。」股間のローターの音が響く中、「こんなの嫌!もう、やめて!」涙を溢れさせている。
 私がSMプレイを要求したことがきっかけで、セックスの間隔も空いていき、会わなくなった。

 大枚をはたいて何度かSMクラブにも足を運んだが、演技くさい反応や喘ぎ声は返って興醒めし、行くのを辞めた。

それから、後に妻となる梨花と付き合うまでの数年間は、誰ともSMプレイはしなかった。


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