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[姦獣共の戯れ]
【鬼畜 官能小説】

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幼き被害者-4



『もう待ちきれないよねえ?じゃあ早速……フヒヒ!』

「キャアッ!!……い、イヤあッ!?わたッ私のリボン…ッッ」


佐藤はそらのYシャツの襟裏に指を入れ、素早くライトバックルを外してリボンをスルリと奪った。
リボンが消えた首元はなんとも寂しく見えるが、そこに飾られるに相応しい装飾品を、高橋は用意してある。


『このピンクのハートになんて書くぅ?まさかお友達が呼んでるキンタマ≠フ《たま》じゃないよねえ』

『ほら、「私の名前はオトです」ってカメラに向かって自己紹介して?イヒッ!?恥ずかしくて照れちゃうんでしょ〜』

「や…めてッ!……ズズッ…やめて…ッ…やめてえッッ!!」


黒いマジックペンの先がキュッと鳴り、ネームプレートに名前が書かれた。
可愛らしいピンクのハートは今や屈辱の装飾品でしかなく、それはそらの首を絞める為の首輪に繋げられた。


「ひッ…イヤッ!?それ私の手帳ッッ!?」


いきなり佐藤は戦利品の一つである生徒手帳を手に取り、狼狽えるそらの目の前でペラペラと捲りだした。
まるで悔しがるように噛み合わせた前歯を剥き出し、ブンブンと泣き顔を振り乱す無様さが実に楽しい。


『オトちゃん≠ェ気に入らないなら別のネームプレートに本名を書いて付け替えようかあ?さあてカメラの向こうのお友達の皆さん、この娘の本名は玉置……』

「やめてえぇぇえッッッ!!!イヤだ見せないでッ!?撮っちゃダメえぇぇッ!!」

『ボク達はさあ、君のコトを思ってしてるんだよお?本名とか住所とかバラされて、本名書かれた首輪ブラ下げて……そんなのカメラに撮られたくないよねえ〜』


いずれにせよ、ペット扱いされる運命にある……。
理解の範疇を超えた《辱め》に、そらはこの変質者を説得させられる反論の言葉すら発せなかった……。


「ひう"ッ…う"ッ!?そ…そんなの着けないで!い、イヤだッ!?うわああぁぁあッ!!!」

(へッ変態いぃッ!?た、たまちゃんになんてコトぉッッッ)


通されまいと必死に首に密着しようとする二の腕は、その願いを叶えるには至らなかった。
そらのYシャツの襟裏に首輪の先端がスルリと通され、それは襟首をクルリと廻って喉元に返ってきた。

麗世は足掻いている。
しかし、重過ぎる鉄パイプに足裏は床から離れず、足摺りすら許されない。
懸命に前に進もうとする力はチェーンブロックを無駄に揺らし、その振り子運動は麗世に跳ね返ってきて身体が前後に揺すられた。
それはチェーンブロック自体が、『助けられるなら助けてみろ』と嘲っているようだ。


「いッ犬じゃないのにぃ!こ…こんなの着けられるなんてやだあぁッ!!」

『犬じゃないなんて、そんなの知ってるよぉ。可愛いメスのオトちゃんでしょ?』

「ッ〜〜〜〜!!!」


リボンがあった部分に、〈オト〉と書かれたピンクのネームプレートが下げられた。
いくら叫びながら首を左右に振り乱しても、ネームプレートは外れもしなければひっくり返りもしない。
それどころか二個の鈴がチリチリと鳴り、余計な可愛らしさでそらを装飾する有り様。
手脚を使えない今のそらは、第三者に自らを委ねるしかない小さなペットと同じである。


(さ…最悪…ッ!……いつも…いつもこんな…ッ)


開きたくなかった記憶の扉が、主従関係を迫る屈辱の責めによって開いてしまった。
それは幼少の頃に擦り付けられた、そらの耐え難い《傷》である。


『そらちゃんこんにちは。これから仲良くしてね?』


幼稚園の年中組の夏、新しいパパが家に来た。
優しくて背も高くて、家事もこなせるし一緒に遊んでもくれる。
いろんなオモチャも買ってくれたし、大好きなアニメキャラのコスチュームなども買ってくれた。
そらは直ぐに新しいパパが大好きになった。
毎日が楽しかった。
……しかしそれは、二か月と持たなかった……。


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