甘い同棲生活B-3
(さっき、中途半端だったから、余計に……!)
「理央、お願い……ひどい……こ、こんな……っ、木綿子ちゃんの前で……っ」
「中村さん、あたしも……興奮してるから、見たいです。昨日から、散々見せつけられてるから」
「ん、んぅ……っ、木綿子ちゃ、そん……なっ」
加奈子は木綿子の方を向いて、涙目で懇願する。
そんな加奈子の左腕を掴んで、暗がりの中で加奈子の耳をじっと見つめながら、木綿子は囁いた。
「中村さんって、耳……すごいエッチなんだよなあ……。男の人しか好きじゃないけど、耳の形、すごくエッチだと思ってた」
「えぇ、遠月さんもわかる?僕もそう思う」
二人にそう言われ加奈子は以前、理央に耳の形について指摘されたことを思い出し、我慢しているにもかかわらず、ローターを当てられているせいで子宮がきゅぅうんと疼いてしまう。
「ほら……女の人だって、そう思うんだよ、加奈子」
「あ、……ん、そんな、わかんな……っ……や、ぁっ…?!」
突然、耳に強烈な刺激が走り、加奈子の意志とは関係なく肩がびくん!と大きく揺れた。
木綿子が唇を耳に寄せ、耳の軟骨部分を甘噛みしたらしい。
「ゆ、木綿子ちゃ……、だ、だめ……っ」
体をずらそうとするが、上には理央が馬乗りになっており、手を押さえつけられている。さらにはそのずらそうとする体を、木綿子に押さえられた。
「だって………真面目な中村さんの耳、美味しそうに見えちゃった、から……」
穴の中になるべく触れず、唾液が溢れないようにしつつ、甘噛みしながら、時折舌を出して舐め上げる。
木綿子は、当然のことながら女性にこんなにも興奮したのは初めてだった。
「遠月さん、加奈子に興奮しちゃってるよ?」
にやにやと笑う理央は、胸元のローターのスイッチを止め、脇に置くと、呼吸が浅い加奈子を待たず、強引にパジャマの裾をたくしあげた。
加奈子の小さな乳房が露出する。
「ふふ……おっぱい小さくて可愛い」
耳たぶを舐めながらも、露出した乳房を見て、木綿子はうっとりとしながら言った。
加奈子が恥ずかしがるその隙に、理央は加奈子のパジャマのズボンをも、布団の中で強引にずり下ろす。
「ん、んぅ、理央……ひど……い、んん、も……恥ずかしいの……お願い……、やめ……て」
「嫌ではないんだ、恥ずかしいだけ?」
「ーーんんっ」
脚を開かせて、鼠径部の辺りを指先で撫でる。
じっとりと熱く、汗をかいている。
清潔感が溢れ、真面目で、だが年相応に熟れた肉体を持つ彼女は、器具で強制的に発情させられてしまっていた。
「加奈子」
名前を呼ぶと、理央は加奈子に優しくキスする。
恥ずかしいと思いつつ、理央に差し込まれた舌を、加奈子は受け入れ、自分から吸う。
理央の指先はビキニラインを撫でるだけだ。
下着は、用をなさないほど、汚れてしまっているというのに。