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先輩のセカンドバージンは僕のもの
【熟女/人妻 官能小説】

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甘い同棲生活@-2

「我慢してるんですか〜?中村さんと付き合ってるのバレてから、飲み会とか結構来るようになって………。って、ああ」

木綿子は、独り合点が行く。

「そ。彼、結構身持ち堅いんだと思うのよね。今までは会社の女の子と噂になるのが怖かったから、飲み会とか、会社の女の子との食事、行けなかったみたいなの。だけど、あたしと付き合ってるのバレてから「他の女の子とは、ないですよ」ってことが明らかになったわけよねえ」

「ビール、先飲んじゃう?」と加奈子が木綿子を呼んで、木綿子はダイニングテーブルに備え付けの二人がけの長椅子に座る。

二人分のグラスを出して加奈子はビールを注ぐと、二人はカチン、とグラスを鳴らした。
今日、木綿子は泊まる予定になっている。

「おいしー」

立ちながら、ビールを飲んだ加奈子が言う。

既にテーブルの上には惣菜などが並べてあった。

「でも、信頼できます?」

加奈子は木綿子に箸や取り皿を渡すと、木綿子の隣に座った。

「ん〜……全く他の女の子にヤキモチ妬かないってことはないわよ?だけど、佐藤くんの行動でめちゃくちゃに怒ったことはないかな。さっきも言ったけど、ヤリチンなりに我慢してるんじゃないでしょうか?」

彼は自ら進んで遊んでいないから「我慢」などしていないだろうことは、正直加奈子はわかっている。
だが、彼が加奈子に執心していることを、加奈子自身も、理央自身もあまり周りに知られたくなかった。

加奈子にとっては遊び人の彼を束縛していると思われたくなく、理央にとっては四十になる大人が、加奈子を精神的な支えとしすぎていることを周りに知られたくないからだった。

そんな話をしていると、上下黒のスエット姿の理央と、パーカーにNIKEのロゴが入ったハーフパンツ姿の柚木がバスルームから現れる。

「木綿子ちゃんだ!」

「遠月さん、いらっしゃい。僕、遠月さんと飲みたかったんだ」

喜んでいる犬の尻尾がパタパタと見えるかの如く、理央は笑顔で木綿子の真横にやってきた。

その態度に木綿子はおろおろとするが、加奈子は何事もないかのように、柚木の髪の毛をふいてやっている。


(佐藤くんのことは好きだし、いやらしさは感じないけど……中村さんといても、あからさまに他の女にこういう態度、取るんだ……)


実際の二人の関係を知らないからこそ、木綿子はどきまぎしてしまうのだった。







以前ならば理央がいる時、理央に甘えて寝かしつけてもらっていたのだが、引越しをしてから、柚木は理央と寝ることはあまりなくなっていた。
眠くなると一人で二階へ上がる。
隣の部屋に理央がいることが心強いらしい。

時間は二十二時ごろを回っている。


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