女の悦び-2
「俺、いつも見てるんですよ、これ…」
鉄平はスマホを取り出し、初めて体を重ね合った夜の都姫のいやらしい写真を画面に映す。
「や、やだ…」
ベッドの上に大股開きをし性器を丸見えにして微笑しピースサインをする自分の恥ずかしい写真に赤面する。
「お、覚えてないの…、ホントに…」
「俺は覚えてますよ?夢中でチンポにしゃぶりつくCEOの姿…」
その写真を映し出す。
「…」
紛れもない自分の写真に言葉が出ない。そして次々に映し出される自分の痴態に耐えきれず視線を外した。
「夕梨花ちゃんみたいに軽い気持ちでセックスせせてくれる子、大好きなんですよ。でも、そうじゃない女にいやらしい事するのはもっと好きなんですよね。しかもCEOと言う会社のトップの、脂の乗り切った年頃の女…大好物なんですよね。美羽社長のような30歳手前のキャリアっぽい女もいいが、やっぱ色気が全身から滲み出てるCEO、たまんないっす…」
そう言って顔を寄せてくる鉄平に都姫は激しく動揺する。
「あっ…」
息が出来ないぐらいに胸の鼓動が早まる都姫。
「CEOのトレーニングウェア姿、たまらなかったですよ…?胸元と股間ばかり見てました…。揺れるオッパイ、へへへ…。股間、汗ばんで湿らないかなって楽しみにしてたんですけどね…」
「やだ…」
「汗ばんだCEOにムラムラしてましたよ…。脇の下にかいた汗、舐めたかった…」
恥ずかしい言葉の連続に体が窄まって行く。そんな都姫とおでこをつける鉄平。
「あなたは何をしても俺のチンポを熱くさせる…」
「!?」
体がカーッと熱くなる都姫。
(もう、大っきくなってるのかな…)
ふと鉄平の股間が気になった。
「都姫…」
CEOではなく都姫と呼ばれ、胸の中のオンナが呼び起こされた気持ちになった。
「キスするよ?」
「あっ…」
心臓が壊れそうだ。嫌なのか、嫌じゃないのか自分でも分からなくなる。一つだけ確かなのは、無意識に体をくねらせている自分がいた。
「都姫…」
都姫はスッと目を閉じる。そして鉄平の唇の感触に体の力がスッと抜けてしまう。
「んっ…」
柔らかく押し付けられる唇に都姫の指先は鉄平の体をギュッと掴む。
「フフフ、都姫…、嫌がらないんだね…。」
「…」
チュッ、チュッ、チュッと押し付けられる唇に無駄な抵抗は奪われて行った。