るみ子に捧ぐ 3-1
未既詠が溜まっていく中るみ子は、壱郎を遠ざけ始めた。るみ子の性格だと詠んでいないだ
ろう。未詠の数だけを見て体の中が不快感で一杯になっていると想像する。るみ子は今こう
想っている。
「気持ち悪い」
「気味が悪い」
「大きなお世話です」
「他でやってください」
るみ子の中にだって小さな々悪魔は住んでいるんだよ。どんなに謙虚な女性でも、自分の
容姿、スタイル、そこに誰もが憧れる心地好い乳房を持っていたら誰だって、私はこの女
より上と一瞬でも比べるものだよ。
「そんな事考えたことありません」て言わせないよ。
判るんだよ。るみ子が本当は弾けたいと思っているが、目立ちたくないし怖いんだよね。
大丈夫、私がるみ子の道しるべになってあげるよ。壱郎は、いつ開くか判らないるみ子の
内心へメッセージを打ち続けた。