恋人からの嫉妬-6
「お、オナニーの声聞きたくて、電話したわけじゃないよ。それは本当」
「そうだとしても。本間さんが……いいんじゃない」
頬に手を添えながら、ちゅ……と耳元に加奈子がキスを落とす。
「耳、すっごく熱い」
「ん、んんぅ、だって……」
「わかってるの。あたしより、年上だし……信頼してて、理央が甘えてるの。頼りになるもん。だけどこんなになってても、独占できるのはあたしだけだって、思わせて」
頬に添えられた手が、じょじょに胸から、腹へ、腹から下半身へとおりていく。
スエット越しに、そっと熱いそれが撫でられる。
そして、下着の中まで手が入り込んできた。
「本間さんに、触らせない……させて、あげない」
「そ、そんなの当たり前、じゃん……っ。僕、加奈子としかしたくない。嫌だよ」
脈動するそれの形を確かめながら、加奈子がそれを撫でる。
「本間さんの声聞いて、大事なところ舐めまわして、後ろから乱暴したくなったのに?」
「ん、んんぅ、加奈子っ……」
「きゃ……っ」
理央は加奈子を抱きしめて、そのまま床に押し倒す。
そして唇を塞いだ。
「はぁ、………僕、今何も考えられない。そんなに煽られて、目の前の加奈子のことしか考えられない。ごめん、冷静になれないよ、許して」
するり、と加奈子のパジャマの中に理央は指先を滑り込ませる。
加奈子の秘裂を数度なぞると、ぬるり、とした体液が溢れてきた。
加奈子は理央の体を抱き寄せて、触られることに身を委ねる。
「あたしのことしか考えられない、なんてーー嬉しい。ただ、それだけで嬉しくなっちゃう。さっきまでヤキモチ妬いてたのに、単純な女だね。
あたしも……責めてるつもりなのに、理央がいやらしい顔したら、こんなに、なっちゃうの……。それが本間さんに興奮してたんだとしても……ん、んんっ」
加奈子が話している最中に、秘裂をなぞる指先がナカに侵入してきた。
加奈子は両手で、さらに理央の背中を強く抱き寄せて、その熱を感じ取ろうとする。
そして、指先が埋まるそこも、理央の指を愛おしそうに咥えて離さない。
「本当は……本間さんとのこと聞かれたくなかったよね……。ごめんなさい。昨日……あたしも、言えなかったこと言っていい?言わないつもりだったけど……」
「何?」
理央は愛おしそうに、加奈子のナカに指を挿入したまま、顔をひねって聞く。
「武島くんに……キス……されただけじゃないの。会議室で……スカートの中にも……手、入れられたの。こわ、かった……」
突然の告白に、どくんと理央の心臓が飛び跳ねそうになる。
隼人が加奈子にキスをして、その表情を見ただけでも怒り狂ってしまいそうだったのに。
「もっと、その先……したいなんて、あたしは思えないよ…………」
嫉妬して、その先がしたかったのか、と言ってしまった台詞を、理央は後悔する。
加奈子は泣くほど怖がっていたのに。