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先輩のセカンドバージンは僕のもの
【熟女/人妻 官能小説】

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恋人から香る、親友の匂い-2

「ーー送ってあげたのに」

夜の九時頃。
柚木がうとうとしたタイミングで隼人が亨にここの住所を聞いてタクシーを予約していたらしい。
玄関先で加奈子が言う。

「いいよ、加奈ちゃん。そんなに遠くないし、明日まだ仕事だしさ。タクシー代、武島と半分こして帰るから」

「ん、亨、隼人、まったねー」

黒の上下スエット姿の理央が、心配そうな加奈子の肩を抱いて手をひらひらとさせる。
隼人は軽く会釈して、扉を閉めた。

二人が出た途端、理央が急に甘えたように、まだ仕事着のままの加奈子に抱きつく。

「僕、二人の前で変なことしてなかった?大丈夫?」

「あら、どうしたの」

「んん。柚木くんに対して、特に亨には変なことしてると思われたくないし」

加奈子がクスクスと笑いながら背中を撫でる。

「柚木が懐いてるのとか、お風呂入れてるのとか、亨くんが感心してたよ」

「マジ?!」

理央が顔を上げて、ぱぁっと顔が明るくなる。
そんな理央を見て加奈子は再度、背中を撫でてやる。犬が喜んだ時のように見えないしっぽがぶんぶんと振るさまが見えるようだ。

「ふふ。明日もまだ仕事だから早く寝ましょう。あたし、シャワー浴びてくる。お酒飲みたかったら飲んでていいから」

「うんっ」

加奈子が髪を乾かし、紺色で、無地のパジャマ姿でバスルームから出てくると夜の十時を回っていた。
ダイニングテーブルの上にあった皿は洗われており、理央が水でも飲んだのだろうか、空のグラスがひとつだけ、テーブルの上に置いてあった。
理央は見当たらないので寝室にいるらしい。

リビングの電気を消して寝室に入ると、加奈子と柚木の布団の真ん中の辺りに枕を敷いて横になっていた。
理央が来た時はどちらかの布団に彼が入り込むので、敷布団は余分に一枚出していなかった。
ここ最近は寒いから掛け布団をもう一枚出していて、それをかけて眠っている。
メガネを外し、加奈子が壁の方を向いて布団に入ると、そっと背中に手のひらが這わされる。
柚木がいるところで、最近は性的な接触をしないように心がけてくれているらしい。
だが、今日は彼はそういう気分なのかーー加奈子は嬉しくなった。

加奈子が何もされていないかのように目を閉じていると、理央が布団の中に入ってきて腹の辺りに手が回される。
ぎゅぅ、と抱きしめられ、肩の辺りに理央の呼吸を感じた。

今日、仕事ができなくなる、と隼人に宣言したが、本当に集中出来ていなかった。
はっきりとわかった。
確かに隼人に体をこじ開けられて、複数回絶頂に達してしまったが、強引に発情させられたとしても、繋がりたいのは理央だけなのだ。
回された手の、手のひらの上に加奈子は手を重ねる。
温かいその手に触れられたかった。

理央の手がゆっくりとパジャマ越しに蠢いて、加奈子の左乳房の上にそっと置かれる。
優しく、ふに、ふに、と揉まれて加奈子が嫌と言わないか、確認しているような触れ方だった。
次第に人差し指が薄い布の上から乳頭を探り当て、そこに円を描かれた。


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