エッチな動画を撮り放題-3
「じゃあ、せっかくだから、あたしみたいに、全部脱いじゃってください」
「む、無理です無理です!」
全裸の春奈の発言だったが、さすがにそれはできない。目を丸くした結依は、慌てて首を左右に振った。
「男の人も居るのに、なに言ってるんですか!」
結依の気持ちを察したヨシリンが声を荒げたが、それに触れることなく、躊躇する結依にナナが声をかけた。
「じゃあ、あたしと彩花ちゃんも一緒に脱ぐから、結依さんもお願いできませんか?」
「そうですよ。おまんこに直接当てたら気持ちいいですよ」
2人とも、自分のために脱ぐと言ってくれている。ここで躊躇うと、これまでと変わらない。全部脱いで、素のままをさらけ出せば、自分は変われると結依は結論付けた。
一旦そう考えれば、卑猥な姿を見せたがっている自分に気づいた。
男の目も気になるが、それ以上に気持ちは高ぶっていた。この調子だと、苦手な男も克服できそうだ。
「ぬ、脱ぎます」
ギャラリーが見守る中で、結依はライディングジャケットを脱ぎ始めた。
「ちょ、ちょっと、結依さん、やめなさいってば」
被っていたヘルメットを脱いで、ヨシリンが結依を止めた。
「うそっ!ま、まさかヨシリンさん?」
ここで初めて、目の前の女が人気モトブロガーのヨシリンだと認識し、結衣は目を見開いた。
「そんなことより、見てみなさいよ。結依さんが脱ぐところ、動画で撮られてますよ。いいの?」
動画と言われて、結依は良い考えが浮かんだ。
「そうだ。ヨシリンさんのGoPro、ヘルメットに付いたままですよね。せっかくだから、ヨシリンさんのセンスのいい画像で、あたしの裸、撮ってくれませんか」
引っ込み思案のままの自分ならば、絶対に頼まないはずだ。結依は大胆になった自分にゾクゾクした。
「ええ〜、いいなぁ。ヨシリンさん、あたしのおまんこも撮ってください」
瞬時で参戦を申し出た春奈は、立ち姿のまま、両手で割れ目を開いた。
「撮るわけないでしょ!」
と、言いつつ、GoProも360度カメラも起動したままだった。GoProの向きは、春奈と結依を画角に納めるように置いていた。不本意だったが、こんなハプニングは滅多にない。公表はおろか、他者に見せることはできないが、やはり、動画配信者として、ことの顛末を記録しておきたかった。
「え〜、ヨシリンさん、撮ってくれないのぉ。じゃあ、バッテリーもったいないから、スイッチ切るね」
「あっ!ダ、ダメッ!」
春奈がカメラのスイッチに触れようとしたが、ヨシリンは身を呈してそれを阻止した。
「ヨシリンさん、隠し撮りはやめて、撮るならちゃんと撮ってください」
お見通しだった。
後ろめたさも影響したこともあるが、この中で、比較的まともに思える結依の言葉は重かった。
「じゃあ、カメラテストで、あたしからお願いします」
春奈が改めて両手で割れ目を開いた。
「と、撮ればいいんでしょ、撮れば」
ヨシリンは渋々、ヘルメットからGoProを外すと、春奈にレンズを向けた。
「翔、お願い」
「了解」
母の心を子は知っていた。春奈の合図で、子供におしっこをさせるように、翔が春奈の太ももを後ろから抱え上げて足を開かせた。
「はーい。全国のヨシリンファンの皆様こんにちわぁ。今日、ヨシリンさんにナンパされた春奈です。ヨシリンさんたっての希望で、おまんこ撮られてまーす」
「やめろ!」
ヨシリンは怒鳴ったが、動画配信者の性(さが)、割れ目に向けたカメラはぶれなかった。
「ヨシリンさん、あたしのおまんこもお願いします」
明に後ろからの抱えられた智美も参戦した。
「もっと、寄りの絵もお願いね」
「ヨシリンさん、智美さんが終わったら、こっちも撮ってくださいね」
ブラジャーのホックに手をかけたまま、待機している結依が催促した。
「ちょっと待って。順番よ順番」
こうして、何だかんだと場の雰囲気に流されているうちに、気がつけば、ヨシリンは卑猥な動画の記録係になっていた。
車内では、今のやり取りを見ていた美奈が爆笑していた。
「あははは。ホント、お義母さんたち、マジ、サイコー♪」