ツーリング動画を撮ろう♪-2
『だから、ナナお姉さんが愛人って言うのも、あながちウソじゃないんです。もう1つ付け加えるなら、あたしもお母さんもナナさんの愛人ってことです』
『な、なに?どういうこと?』
変な想像してしまった。
『うふふ、女同士でおまんこ舐め合ってまーす』
『うそ…』
変な想像のとおりだった。
『うふふ、ヨシリンさん、こんにちわ。亨の妻の智美です。ナナちゃんと彩花とで、夫のおちんちんを共有してます。ちなみに、2人のおまんこも大好きです』
以心伝心。夫と娘が投げたボールを妻が受け取った。
『えっ?だ、誰?どこから?』
『あっ、こんにちわ。亨さんちのお隣の春奈で〜す。好きな体位はバックで〜す。あたしも亨さんのおちんちんが大好きです』
『お、お隣!は、春奈?隣同士でスワッピングしてるってこと?』
『え〜っと、春奈の息子の翔です。彩花とは中学の同級生です。今、彩花の母親の智美さんと、うちの母親にダブルフェラされてました』
『スワッピングだけじゃなく、近親相姦もなの!』
『おい、亨!朗報だぞ』
『今度は誰よ!一体何人居るのよ!』
『明、どうした?あっ、明は春ちゃんの旦那です。お察しのとおり、穴兄弟です』
『穴兄弟の穴っておまんこのことでしょ。じゃあ、あたしたちって穴家族ね』
『彩花、それいいね。今度から、あたしたちを紹介するときは、穴家族にしましょう』
『それよりも、ストレートにおまんこ家族にしたら』
『春ちゃん、それは露骨過ぎて、面白くないよ』
止めどなく続く女たちのやり取りに、亨は苦笑いを浮かべた。しかし、明の言葉も気になった。
『悪いけど、明の話しも聞かせてくれよ。で、明、朗報ってなんだ?』
亨は女たちの言葉を遮って聞いた。
『話していいか。なんと、この車の後ろから、レブルが付いて来てるぞ』
明の言葉で、ヨシリンはようやく後ろから追走するワンボックスカーに気づいた。
『えっ、結依さんが!もう会えないと思ってたのよ。はあん、嬉しいよぉ』
結依の喘ぎ声を想像しながら、ナナはシートの膨らみに胯間を擦り付けた。
ヨシリンの頭の中では、関係者の名前がぐるぐる回っていて、わけがわからなくなっていた。
ただ、ヨシリンが確信したことは、幾ら編集しても、この動画が使えないということだった。
『ヨシリンさん、ごめんなさい。あたしは美奈です。みんなから、淫乱美奈って言われてます。将来は、翔くんと、彩花ちゃんのお嫁さんになります』
ヨシリンの心情を見越した美奈が、謝りつつ自己紹介した。
『また、ややこしいのが出てきやがった…』
動画がボツになった苛立ちから、思わず口から溢れた。
『やん!『ややこしい』じゃなくて、『やらしい』って言ってくださいよぉ』
ヨシリンは頭がクラクラした。
(てか、この声、どこかで聴いたような…)
それを思い出す前に、先頭を走る亨のバイクが減速し、脇道を少し入った先の空き地で緩やかに止まったのだ。