釣れたバイク女子-3
『あ〜あ、逃げちゃった』
春奈の声がインカムを通して聞こえてきた。
「ごめんなさい。跨がってからにすればよかったかもです。結依さんが可愛くて、ちょっと焦っちゃいました」
ナナが反省した。
『あたし、結依さんの気持ちわかるなあ』
『そっか、美奈ちゃんも初めは逃げ出そうとしてたよね』
『えへへ、でも、翔くんにおっぱい触られて気が変わったんですけどね』
『こんな感じだったっけ?』
『やあん、指で挟まれただけで、そんなに乳首捏ねてなかったよお』
『うふふ、初めから捏ねられてたら、直ぐにおまんこ開いたでしょ』
『あはは、そうかも』
『だったら亨さん、どうして結依さんのおっぱい触らなかったのよ』
智美が亨を咎めた。
「バカ言うな!こんな場所で触れば捕まるだろ。それに、美奈ちゃんは特殊なんだよ」
「そうそう、特殊も特殊、超淫乱女優相賀美奈ですもんね」
『やあん、彩花ちゃん、褒めないでぇ』
「でも、ナナお姉さんの『まんこ抜き』はサイコーでしたね。あたし、吹き出しそうになって焦ったもん」
『彩花ちゃん、喜んでる場合じゃないよ。せっかく動画回してたのに、その掛け合いを消さないといけないのよ』
遠くから状況を見ていた春奈は、近くで映した結依の様子を詳しく観てみたかったのだ。2台のバイクのハンドルには360度カメラが装着されていて、これまでのやり取りは記録されていた。しかし、本人の同意が取れなかった場合、その人物の映る動画を消去することは、今回のナンパツーリングの約束事だった。
「やっぱり、ピンクローターはシリコン製にすればよかったかな。ハードタイプはちょっと露骨過ぎたかもな」
亨が反省した。
「でも、この突起と硬さは、気持ちよかったよ。やっぱりこのくらいは欲しいかな。ううん、いい感じ」
彩花は膨らみに股間を擦りつけながら言った。
「そうですよ。ライディングパンツを通しての振動になるから、このくらいの膨らみと硬さは必要です」
ナナも彩花に同意した。
今回のナンパツーリングは、初めに見極めることに重きを置いていた。そのためのカスタムだった。
普通にツーリングを誘い、途中で卑猥な雰囲気になったときに、拒否できる場合はいいのだが、バイク女子の性格によっては、うやむやのうちに、不本意な乱交に参加させてしまう可能性も考えられる。それは亨たちの本意でなく、誘ったバイク女子には、心から楽しんで欲しいと思っていた。
それを回避するために、今回の様子見では、初めからハードに誘って、バイク女子の淫乱さを見極めることにしたのだ。
「どうする?移動するか?」
ほかに、声をかけてくるバイク女子が居なさそうなので、見切りをつけるかを、亨が車内に確認した。
『どうしよっか?』
『そうですね。もう、少しだけ待ってみたらどうでしょうか。ここからナナお姉さんを見てるんですが、凄く格好いいんですよ。わざわざバイクから離れなくても、そのまま、立ってるだけで釣れると思います。あたしなら、絶対に声をかけちゃいますね』
一番センスのある美奈の言葉には、説得力があった。
「了解。じゃあ、待ちながらバイク談義でもするかな。彩花、免許を取ったらバイクが欲しいんだろ」
「うん。欲しい欲しい」
「じゃあ、一緒にお母さんにねだるとするか。智美、オレはこのZ900RSがいいな」
「お母さん、あたしには、ハーレーお願い。キム○ク仕様がいいな」
『ちょっと亨さん、彩花を唆さないで。Z900RSとハーレーの2台で、一体幾らすると思ってるのよ』
「彩花、残念だったな。じゃあ、Z900RSだけでいいよ」
「お父さん、ずるいよぉ」
『バカなこと言わないで。ハンターカブなら辛うじてOKよ』
HONDAの人気の125ccバイクだ。
「高速乗れないじゃないか」