釣れたバイク女子-2
「そうだ。結依さん、ちょっと跨がってみない?」
「えっ、そ、そんな!人様のバイクに跨がるなんて」
結依は慌てて手を振った。
バイクあるあるその4。バイカーにとっての禁忌は、【人のバイクを貶さない】【排気量でマウントを取らない】【人のバイクに触らない】だ。跨ぐなんてもってのほかなのだ。
ただ、オーナーから勧められた場合に、固辞し続けるのは失礼になる。結依は2回目の勧めで応じることにした。
「いいんですか?」
憧れのハーレーに跨がれる。ハンドルを握った結依の顔は自然と綻んできた。しかし、跨がる直前にカスタムしたとするシートに目を向けた途端、結依は違和感を覚えた。
「あれ?これは?」
シートの中央の前部分が、親指1本分くらいに、ぽっこりと膨らんでいたのだ。結依は自然と気になる部分に触れてみた。
「硬い…」
シートに似つかわしくない硬さに驚き、伸ばした手を引っ込めた。
「な、なんですか?これ?」
結依が振り向くと、3人はニヤニヤ笑っていた。
「えっ…」
3人の意味深な笑顔に、結依の顔が引きつった。
「どうしたの?跨がらないの?」
「い、いえ…」
「あっ、これが気になるのね。これがカスタムなの。亨さんにやって貰ったのよ」
ナナは、なんでもない風を装って、指先で膨らみ部分を軽く撫でた。
「えっ?なんのためのカスタムですか?」
意味がわからないが、膨らみの位置と、さっきからの呪縛で、ついつい変なことを、結依は想像してしまうのだった。
「もう1回触ってみて。わかるように説明するから」
「えっ、は、はい…」
結依は変なことを想像していないことを証明するため、もう1度、膨らんだところに指先を伸ばした。
「シートの座り位置を前にずらすと、膨らみが割れ目のところに来るのよ。タンクの直ぐ後ろに座る感じね」
「えっ、わ、割れ目!」
結依の目が丸くなった。
「そう、おまんこよ」
「えっ…」
驚く結依の手にナナは手を重ねた。
「手はそのままにしててね」
ナナは結依の耳元で囁いた。
「な、なにするんですか…」
耳にかかる吐息のくすぐったさに、結依は首を竦めた。
「いいから、いいから。信号待ちのときは、少し前にずらすと、エンジンの振動だけでも気持ちよくなるんだけど、こうすると、おまんこがもっと気持ちよくなるのよ」
ナナはいつの間にか手にしていたリモコンのスイッチを押した。
ブーン!
結依の人差し指の下で、膨らみ部分が小刻みに震え始めた。
「ヒッ!」
驚いた結依は、手を引き抜き、その反動で尻餅をついた。
「うふふ、結依お姉さん、こうやって使うんですよ」
彩花が目を丸くする結依の前でバイクに跨がると、振動する膨らみの位置に割れ目を重ねた。
「あううう、結依お姉さん、おまんこが気持ちいいよお、ああん、ああん、ああん」
彩花は恍惚の表情を浮かべて、多すぎる愛液がライティングパンツに染みるのを感じた。
「ヒッ!ヒイイイイー」
パニクった結依は、バイクから後ずさると、あたふたと立ち上がったあとは、振り返ることなく一直線に逃げ出した。